優秀な子供の真実
私は、学校は国家奴隷製造機関と断言するが、それでも、本当に優秀な子供は、その後も一生楽しくやっていけるものだ。
子供の能力開発なんていろいろ宣伝されているが、全部嘘だ。
もちろん、勉強そのものの教え方では、学校よりはるかに研究された塾の方が比較にならないくらい学校より優れているが、それはあくまで枝葉に過ぎず、子供の根本的な能力は、いかなる一流の塾でどうなるものでない。
言いかえれば、優秀な子供はどうやったって優秀なのだ。
では、その優秀な子供を育てる唯一の方法を無料で惜しみなく、すぐ教えよう。「秘密の方法を知りたい方はここをクリック」なんてのは、全て騙しであるので、私はやらない(笑)。
小学校も2年、3年と進むと、子供の間でも、優秀な子とそうでない子の区別が付くようになる。
今は、優秀な子供が、そうでない子供を避けたりするらしい。昔はそうでなかったはずだ。だが、気の毒だが、そんな子供はすぐに優秀さを失うのである。それは情緒的意見ではなく、単なる論理的真実である。
さて、私が小学校4年生の時、クラスの中に、勉強はもちろん、スポーツ、音楽、何をやっても一番で、性格も良く、これはおまけであるが、学年内はもちろん、上級生にも名を知られる美少女がいた。
そして、クラスには、言っては悪いが、勉強もスポーツも音楽も駄目で、おまけに性格も悪く、これは余計なお世話であるが、器量の悪い女の子がいて、私は子供心に、「同じ年の女の子で、なぜこうも違って生まれてきたのだろう?」と真剣に悩んでいた。
というのも、私もまた、駄目な部類の子供だったからだ。
ある日、私はその秘密に気付いた。
いや、その時は、私は理解していなかったが、強烈に記憶に残ったということは、私の心の奥底にいる神のごとき何かが、それを感じたのだろう。
状況説明は省くが、優秀な美少女である彼女は、自分の両親の親の名前ばかりか、そのきょうだい、つまり、叔父叔母や、親の親の親、つまり、自分の曽祖父母の名前まできちんと言えたのだ。
そして、親の職業はともかく、祖父の職業まで、子供としては非常によく理解していた。
私など、いまだに、親の親の名前を知らないし、叔父、叔母の名前も知らない。それどころか、子供の頃からよく見ている、親戚の人らしい人が、自分の叔父や叔母であることを、下手すると、彼らが死ぬまで知らなかった。
これが、私と彼女の差である。
なんでそんなこと・・・と言う方がいるかもしれないが、それが重要なことは、実は誰でも知っている。
親の親、親のきょうだいについてはっきり分かるということは、自分が何者であるかの自覚がはっきりしているということなのだ。
人は、自分が誰であるかを知ることで心が落ち着き、不安を持たず、それによって、心を自分で操ることが出来るのである。そして、心を支配できて初めて思うように行動ができるのだ。
そして、自分の国についてよく知ることも、自分を知ることを大いに助けるのである。
悟りを開いた聖者であれば、究極の意味で自分が誰であるか知っているのであるが、まずは、世俗の中で自分が安定しないことには、安心して生きることは難しいのだ。
なら、孤児というのはどうかというと、貧しいとか、愛情を注がれないという以前に、自分の存在があやふやで安定しないので、多くの場合、社会にも他人にも適応できないのである。
私は、いまだ、実は自分は孤児ではないのかという妄想があるが、それが事実であるかどうかは問題ではなく、やはり自分という存在に安定感がないのであろう。
孤児が立派な人間になった場合は、宗教の力を借りている場合が多い。神の子、仏の子としての自分を確立することに成功し、さらに、社会の中で人々に認められることで、自分の存在に自信を深めることに成功したのだ。とはいえ、やはりどこかに不安感は残っているもので、更なる成長に努めないと、思いもしなかった問題が起こることになる。
ひきこもりだの、精神病なんてのも、根はそこにある。
可能であれば、自分の近い祖先について教えてもらえば良い。
不可能なら、自分の国の神話や昔話を読むことだ。
神話の無い国や、神話を忘れた国は必ず滅びる。国民の心がまとまらないと言うよりは、人々の心が安定しないからだ。
そして、正しい歴史を知ることだ。言っておくが、学校で学ぶ歴史は嘘だらけというのはお決まりであり、まだ神話の方が重要なくらいだ。
古事記を読め。もちろん、古事記は、歴史的事実ではないかもしれないが、比喩として表現された我々の存在の根源が秘められている。それは恐ろしいくらいだ。
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Comments
俺は親戚の名前やら両親の誕生日を覚えてない。
これがダメだったのか。
でも地域で受け継がれてる祭りは子供の頃参加して記憶してたりする。それをだいじにします。
ただ家族も地域も壊れてるから、今さら地域を大事にしたいとは思わない。
Posted by: minami | 2009.03.08 02:34 PM
なんだか妙に納得してしまいました。
まずは、一番身近で小さな社会から、というところでしょうか。
もう少し親族に対する接し方を考えようと思います。
Posted by: あき | 2009.03.08 04:29 PM
★minamiさん
そこらあたりに、minamiさんの問題があると思います。
実は私も同じなんだ。
父親がどんな生き方をしたか、ついに知らないまま父親は死んでいます。
私も、いまさら、祖父、祖母や叔父さん、叔母さんのことを知りたいと思わない。
そこで、古事記を読んで、日本人としての自分のルーツを認識し、神に近付こうと思ってはいます。
★あきさん
私に関しては、親族との関係について思い直すのは遅すぎたと思っています。
父親自体が早くに亡くなっていますのでね。
それで、古事記を熱心に読み、神道の研究をして、日本人としての自分を自覚しようと思っています。
しかし、可能であれば、やはり親族を見直すのが一番ですね。
Posted by: Kay | 2009.03.08 08:56 PM
Kayさん
家族の名前と生まれた年を紙に書いてみました。
今まで英語の単語をひたすら書いていましたが、
今度からは、家族の名前と誕生日をひたすら書きます。住所はたまに書いてみたりしてたんですが。
使わない英語より家族の誕生日を知ってた方がいいですよね。
勿論自分の名前と誕生日も。
個人的な俺の資質として、ホームレス的な部分があってそれにあった事をしないとダメだったり。
Posted by: minami | 2009.03.09 10:08 AM
★minamiさん
良いことですね。
ホームレスですか?
私の場合は、職場への帰属意識が薄く、転職を繰り返す傾向がありましたね。
これも、自分というものがあやふやなせいかと思います。
それで今は、毎日、決まった修行をして、自分の魂をしっかりさせているところです。
minamiさんと対話していると、良いことに気づきます。
Posted by: Kay | 2009.03.09 09:47 PM
Kayさん
最近祖母が亡くなり、
地域の坊さんにいろいろ話を聞いたんですが、
(ちなみにここではカンカカリって言います)
なんか色々変な報告があって凹んだりしてます。
成るべくしてこうなったような。
でも対処できる物はしていきます!
Posted by: minami | 2009.03.10 01:38 PM
★minamiさん
私の祖母は一昨年に亡くなりましたが、いい人でしたが、ちょっと我がままだったなあ^^;
しかし、変なところのない人なんていないですよ。
私なんか300パーセント変ですから(笑)。
私は、少々のことがある人でも、そのまま認めたいと思います。
Posted by: Kay | 2009.03.10 09:45 PM