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2009.02.05

心を締める鍵

生活しながら絵を描いてるやつは、ロクな画家じゃないと思う。
絵を描きながら生活するようでないといけない。
岡本太郎が、人生即芸術なんて言ったのは、そんな意味じゃないかと思う。

野球選手でも、生活しながら野球やってるのは三流で、やはり一流は野球やりながら生活しているのだと思う。
一流の経営者は、経営しながら生活しているのだから、生活しながら仕事しているような専務が太刀打ちできるはずもない。
セールスマンてのも、一流セールスマンの本を読むと、やはりセールスしながら生活している。

ただ、こういったことは職業だけの問題ではないと思う。

明治、大正の頃、「岡田式静坐法」で知られた岡田虎二郎を、私は稀有な偉人だと思うのであるが、彼は仏教の世界では親鸞聖人を非常に高く評価していた。そして、浄土真宗の極意を、「念仏しながら生活してこそ本物。生活しながら念仏するのはいけない」と言い、静坐も、「静坐しながら生活するようでないといけない。生活しながら静坐するのは駄目だ」と言ったそうだ。
ある何かをしながら生活するというものを持つことは重要だ。岡田虎二郎は、そのようなものを「大事な時に心を締める鍵」と表現したように思う。
道元なら、座禅しながら生活していただろうし、五井昌久さんの本当のお弟子さんなら、世界平和の祈りをしながら生活していると思う。
春日大社の宮司であった葉室頼昭さん(先月3日逝去された)は、1日中、大祓詞(神道の祝詞)を唱えていたというが、まさに、大祓詞を唱えながら生活していたのだと思う。
ただ、「大事な時に心を締める鍵」は、信念のようなものである場合もあると思う。
例えば、「求めない」という想いと共に生活している者は最高の賢者と言えると思う。
「感謝」と共に生活できれば貴い人生であるが、それはなかなか難しい。
「ものを大事にする」というポリシーも立派な「心を締める鍵」だ。
ラマナ・マハリシは、ただ「私は誰か」を問い続けろと言ったし、ニサルダガッタ・マハラジは「常に存在の感覚にしがみつけ」と言った。
神道では、慎みを最も重んじると思う。よって、慎みと共に生活すれば良いのであるが、あらゆることに慎むよりは、食を慎むことと共に生活すると確実にうまくいく。食を慎むなら、全てにおいて慎むようになるからである。

「大事な時に心を締める鍵」を持っていれば、何があっても恐れることはない。
「私は、これ(心を締める鍵)があるから、絶対に大丈夫だ」と思っていれば、本当に大丈夫になる。
我々も、そんな大きな鍵を持ちたいものである。
それは簡単なものが良い。
岡田虎二郎は、「静坐は易行である」と言った。
易行とは、修行無用の他力(神仏の力を頼ること)であり、法然や親鸞の念仏も同じである。
私の1日1食も同様である。単に「少食」と言っても良いが、何をもって少食と言うのか曖昧なので、1日1食とか、1日2食とか決めておくのである。私の場合、「1日1食の菜食、間食なし」となる。この鍵があれば、人生勝ったも同然である。ただ、それを苦しいとか修行だと思ってやっているようでは駄目なのである。空腹時に食べる1日1度の食事は掛け値なしに天国の食事である。その素晴らしい恵みには、自ずと感謝の心が湧き出る。念仏も静坐も食の慎みも、つまるところ、感謝であるのだ。「歎異抄」(親鸞の弟子の唯円が書いたと言われる、親鸞聖人の教えの要点の回想)にも、念仏とは、それを唱えれば浄土に生まれるといったような自力の行ではなく、念仏を唱えようと思った時には既に救われており、その感謝を顕すものであると書かれている。
キリスト教では、食事の前に「今日の恵みに感謝します」と言う。本当に感謝していれば、明日にも何の不安もない。だが、形だけの感謝の祈りなら、やらないようりはマシだが、心から不安が去らない。十分に少食であれば、自ずと感謝の気持ちが起こるはずだ。
感謝の心が神への不動の信頼となる。そうなれば、不安はなくなり、不安がなくなれば信仰は堅くなり、一切の煩いから解放されるであろうと思う。

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Comments

食事面での禁欲はわかりましたが、
性欲面での禁欲は効果あるんでしょうか?

Posted by: | 2009.02.06 at 07:22 PM

とてもいいセリフです。私も、彫刻をしながら生活をしています。なんとかなるもんです(笑)

ところで冷えの方はその後いかがですか?小豆(あずき)がいいようですよ♪

Posted by: 石彫人 | 2009.02.06 at 11:35 PM

★石彫人さん
私は、石彫人さんは、そういう人だと思っています。
私も、海辺をドライブしてても、いつも頭の中はコンピュータシステムのことを考えています。最近、ちょっとそうでなくなってましたが、復活してきました。
冷えですが、気温そのものも少し高くなったせいか、最近は以前のような凍える感じはなくなりました。アーモンドやクルミでたんぱく質を摂っています。
小豆ですか・・・好物なだけに辛いところです(笑)。

Posted by: Kay | 2009.02.07 at 12:02 AM

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