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2009.01.12

ヘレン・ケラーの「楽天主義」

久し振りに、ヘレン・ケラーの「楽天主義」を読んだ。
この本が、ヘレンが学生時代に書いたものであるというのは大変な驚きである。その内容は、悟りを開いた聖者か、最高の哲学者のようである。
人間を超えたために発狂したとも言われるニーチェすら超えていると思う。それでいて、難解でない。

ヘレンは、目で見えるものは全て幻想であると言う。
感覚で触れるものは、リアルな世界ではなく、現実の不完全なコピーであると。
そして、観念のみが真理であると言う。
悟りでも開かないと、こんなことは断言できないだろうと思う。

ヘレンは、自分の精神の中に深く深く潜って真理を見たからこそ、こう言ったのだと思う。
これらは、科学的にも真理である。
そして、真理の前では、健常者も自分のような障害者も平等であると言った。
ヘレンは、外界の情報にあまり惑わされないことをメリットに変えた。
ラマナ・マハルシは、真理を見つけるためには、自己を探求し尽さないといけないと言ったが、ヘレンはそれをやったのだ。

それはともかく、楽天主義の話をしよう。
ヘレンは楽天主義の重要性を説いた。
楽天主義とは、未来を良いものであると信じることである。
楽天主義を掴み取った人は幸福な人間である。
だが、楽天主義になることは難しい。

今回は、楽天主義となるための1つのコツを教える。
例えば、会社で働いているとして、不況になっても解雇されないと信じることが楽天主義なのではない。
大学を受験して合格すると信じることも楽天主義ではない。
我々に外界の状況自体は支配できないし、する必要もない。
子供の学芸会の内容に、いちいち注文を付けていては楽しくないではないか?
確かに、我々の外部の状況は、我々の内面を鮮やかに現している。
とはいえ、望みの状況を実現するには、それなりの条件が必要だし、まあ、ままならぬものと思って間違いない。
そうではなく、いかなる状況になっても幸福であることが楽天主義であるのだ。
Zardの「突然」という歌に「僕は君の大事な人になれるのだろうか?」という歌詞がある。そんなことは分らないのだ。きっと確率は低い(笑)。
だが、坂井泉水さんは、この後に面白い詩を続けた。「この夢はどんな時も笑っているよ」どんな結果になっても幸福なのだ。
ヘレンは、その理由を「神の愛の中にいるから」と言った。
ヘレンは、それを狂信的に、あるいは、無理に信じたのではない。自己を深く探求する中で、その真理を知ったのだ。
例えば、斎藤一人さん(日本一の富豪のビジネスマン)は、「困ったことなんか起こるはずがない」と言った。
悟ってしまえば、当たり前のことなのだ。
また、春日大社の宮司である葉室頼昭さんの「御力(みりょく)」という本の中にこんなことが書いてあった。
「神様を最も侮辱するのは、取り越し苦労と持ち越し苦労です。神様が良くしてくれないはずがないじゃないですか」
偉大な経営者でもある、台湾出身の米国の作家チン・ニンチュウは、自分は神の羊であり、神様にしっかりと面倒を見てもらえばそれで良いのだと分った時、感激のあまり涙が止まらなかったと言う。
イエスも「明日のことを思い煩うな」と言ったではないか。心配しなくても、天の父は面倒をみてくれると保証した。
荘子は、全てをなりゆきにまかせ、無限の道(タオ)の中を逍遥(きままにぶらぶら歩くこと)しようと言った。
偉大な人たちと同じく、そういった境地に至れば、何の不安もなくなり、楽天主義になれる。
だが、たやすいことではない。
普通は、大変な苦労をしたり、勉強をしたりした末にも到達できないかもしれない。
しかし、食を慎みさえすれば、凡人たる我々にもそれは可能だ。
不要なものを求めなければ、後は全て面倒を見てもらえる。食を慎めば、不要なものを求めないコツを掴める。逆に言えば、食の慎みがなく、大食、美食する者はそうではない。ただ、食で決まるのである。

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