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2008.12.08

落ちこぼれ、ひきこもりこそ「大いなるもの」である

イタリアの経済学者・社会学者パレートが唱えたパレートの法則を一般的に簡略化したものと思うが、80:20の法則というものがある。
これは、およそ世の中にあるもので、重要なのは全体の2割程度であるといったことで、例えば、「売上の8割は、全顧客の2割が購入する」とか、「全商品の2割が8割の売上を占める」とかいうものだ。
ところで、我々は働き蜂とか働き蟻というと、全部が極めて勤勉に働くと思っており、俗に「働き蟻のごとく働く」なんて言う事もよくある。
しかし、実際には、よく働く働き蟻というのは全体の2割で、残りはかなりサボっているものらしい。さらに、2割の働き蟻はほとんど働かないものであるという。さらに、働かない2割の働き蟻を集団から取り除くと、残りの働き蟻の中の2割が働かなくなるという話もある。

ものごとを深く実践したり、考えたりする人は、そういったことを実感として強く感じるものかもしれないと思う。
以前、ある社長さんからこんな話を聞いた。全社員の中の2割は全然駄目で役立たずだという。しかし、この2割の首を切れば、残りの社員の中から2割が、全然駄目な社員に落ちてくる。そこで、駄目な2割は置いておいた方が良い。ただし、この2割には仕事をさせないようにしないといけない。仕事をさせなければ、1人(年間)1千万円で済む。しかし、こんな連中に仕事をやらせたら、下手したら1人で1億の損失を出す可能性があると言う。
世間では、リストラ(本来は再構築という意味だが、ここでは世間的に解雇という意味で使う)ブームであるが、駄目な社員の首を切れば、社員の質はどんどん落ちてくるものかもしれない。
かつて、松下幸之助が松下電器の社長だった頃に大不況があり、幹部達は幸之助にリストラを提言したが、幸之助は「仕事がなければ掃除をさせておけ」と言って応じなかった。一般的にはこれをもって、社員は恩義に報いるため死に物狂いでがんばって会社が発展したと言われるし、それももちろんあるとは思うが、案外、幸之助は80:20の法則を直感的に感じていたのかもしれない。松下幸之助の勘の良さは有名である。

さて、私は2割の人間である。もちろん、どうしようもなく怠け者で駄目と分類される2割である(笑)。
しかし、「老子」を読むと、この2割の偉大さも感じられるのである。
落ちこぼれ、ひきこもりの割合はいかほどのものか知らないが、世間では間違いなく下の者と見られているだろう。しかし、老子では、偉大な者は、デクノボウ扱いされて平気であるとある。最も強いものは水であるが、それはいつも下に控える。
私は真にもって言うのであるが、本当は落ちこぼれやひきこもりこそ偉大なのだ。いずれ分る時もあると思う。

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Comments

>駄目な社員の首を切れば、
>社員の質はどんどん落ちてくるものかもしれない。

いや~深い。納得。
一時期の巨人軍、ヤンキースにもいい得て
いますね。毎年大物選手を補強しても
なかなか勝てない。チームバランスというか
何なのか、面白いもんです。

私も先週、大阪出張の際に松下幸之助記念館に
行って感動してきたばかりでした。
彼はとてつもない哲学者ですよね。

Posted by: でるお | 2008.12.09 at 02:25 AM

★でるおさん
今日の日本があるのは、幸之助さんのおかげですね^^
一度雇ったら、最後まで面倒みてこそ社長と思います。そんなポリシーをはっきりと自分で述べた社長も知っています。
本田宗一郎さんも良いですね。今、経営不振の日本航空の社長が、昼食時に社員と一緒に社員食堂で並んでいるとかで話題ですが、本田さんはそれが普通で、末席して空いてなければ、当然のごとくそこで食事し、誰もなんとも思わなかったそうですね。

Posted by: Kay | 2008.12.09 at 10:12 PM

Haikei.I mean,hi,Kay:)
It is good to know there is such a weblog with full of words of wisdom. Ever since Osho-Rajneesh's
lectures on Lao Tsu and Chang Tsu, I've been interested in Tao. I believe their insightful view would
be of great help to save this planet.
Sensei-Kouda's diet therapy changed my life as well. He had unbelievably so powerful chi energy
or something like that I had never felt. Although he passed away this summer, his prescription seems
like providing me a chance to get rid of greed.
Thank you and best wishes. Keigu

Posted by: Robert | 2008.12.09 at 10:36 PM

ありがとうございます。
本田さんも未だにファンが多いですよね。
会社が大企業になっても従業員みんなから
「親父」と呼ばれて、カッコイイですよね。

Posted by: でるお | 2008.12.10 at 04:45 PM

★Robertさん
コメントいただき、ありがとうございます。
Osho-Rajneeshのことは知りませんでした。Webで検索しましたら、偉大な聖者のようですね。
西洋でも、Tao(道)は受け入れられているようですね。英訳のTao(老子のことと思います)は良いものがあると聞きます。
甲田先生のことをご存知とは驚きました。
西洋の良いものと、東洋の良いものが結びつけば良いと思います。


★でるおさん
松下さんもでしょうが、本田さんは、本当に社員に慕われていたようですね。
事業を始めてからも、学校に入って機械のことを学んだそうですが、別に卒業証書に用はないので、必要なことを学んだらさっさとやめたといいます。
松下さんと違い、親族は会社に入れなかったようですね。

Posted by: Kay | 2008.12.10 at 09:53 PM

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