スーパーで修行する方法
私は、週末に母親と車でスーパーに買い物に行くのだが、いつも気になるのは、こちらは気楽に買い物なのに、タクシーやトラックに乗って仕事をしている人が沢山いることだ。
彼らだって、土日くらい休みたいだろうに、朝から晩、さらには深夜まで働く人もいる。
みんなが土日に休めるようになれば良いと思うが、休日に出かけるのにタクシーが必要な場合もあるし、荷物だって運ばないといけない。皆が彼らの労働に頼っているのである。
しかし、それでも申し訳ない気分だ。
スーパーでは、主に食料品を調達するのだが、食欲をそそる美味しそうなものでいっぱいだ。
いや、本当に実に美味しそうである。種類も多く、彩色豊か。思わず余計に買ってしまうのも仕方がない。
私など、1日1食で、その1食も、僅かな米と、豆腐や漬物や大豆といったところの少食・粗食で、大変に空腹な上、もともと大食で、身体の大きな若い超健康な男だ。恐ろしいほどにそそられる。そして、お金は十分にある。
しかし、涼しい顔で通り過ぎ、もちろん一切買わない。
辛いかと言うと、それでも、極寒の夜、薄着と裸足で、寒さと空腹と疲労に苦しみながら、暖かい暖炉とご馳走の並ぶ家々の様子をその窓の外から見ていたマッチ売りの少女に比べれば(この物語にはモデルがいるのだ)楽なものである。
買ったのは、一番安い豆腐とキュウリの漬物と大豆のおかず。そして唯一、甘いものとして食べて良いとしている金時豆(笑)。1パックを1週間に分けて食べる。最後の方では賞味期限は切れている(笑)。
母親の方は、好物の天麩羅をはじめ、大量の食品やおやつをカゴに無造作に投げ込んでいるが、今更改めさせるのも無理なので放っておく。もちろん、支払いは私だ(笑)。
今回もまた、軽い修行であった(苦笑)。
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Comments
はじめまして。
いつも楽しく拝見しています。
あまりにもお見事かつ完璧な洞察&文章なのでコメントするのも、ちょっと気が引けてました。
わたしも小食健康法という本を読み、粗食の大事さを実感しています。
現代の食生活においては摂らない弊害よりも摂る弊害のほうが大きいからです。
栄養を学んできた者として、そのことは科学的根拠があることも十分理解できます。
半端になってしまいましたがまずはごあいさつまで。
Posted by: しぎ | 2008.11.04 02:49 PM
★しぎさん
はじめまして!暖かいコメントありがとうございます。
変かもしれませんが、世界平和のために少食生活をしています。
また、誰でも粗食・少食にすることで心身、そして人生まで健やかになると信じています。
とはいえ、私もまだまだ憂鬱や少しの不安を抱える身であります(まだ少食生活3ヶ月だし・・・)。
しぎさんのブログも大変に面白いと言いますか、どこか気が合いそうな・・・と勝手に思っておりますです^^;
今後もよろしくお願いいたします。
Posted by: Kay | 2008.11.04 10:07 PM