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2008.11.21

ハルヒの地で滅びを感じた

人気小説・アニメの「涼宮ハルヒの憂鬱」シリーズは、著者の谷川流さんの出身地で、彼が青春時代を過ごした兵庫県西宮市が舞台である。
小説やアニメに、現実の地名や建物の名称等が出てくるわけではないが、ハルヒ達が集合場所によく使う「北口駅」とは「阪急西宮北口駅」であり、アニメでは、この阪急西宮北口駅の駅前の風景、特に駅前公園の様子がかなりそのまま登場する(本当に一目で分る)。
ところで、その駅前公園は、阪急西宮北口駅の北側である。
ところが、その反対側である、駅の南側に、阪急西宮ガーデンズが建設され、この程オープンした。
これは、以前あった阪急西宮スタジアム(旧阪神西宮球場)後に建設された、西日本最大のショッピングセンターである。
入ってみると、さすがに広い。あらゆる種類のショップはもちろん、エステ、ネイルサロン、文化施設もある。英語、バレエのレッスンもしている託児所まである。
5Fにはシネマ館があり、12の劇場にはゆったりとした椅子が設置され、予約が必要で料金もやや高いが、リクライニングシートのものまである。
阪急西宮スタジアム時代には、V6や浜崎あゆみさんもライブを行ったが、4Fには野外ガーデンもあり、イベントも行われるかもしれない。
いや、ハルヒにちなんで、CDや写真集も出しているハルヒ役の声優、平野綾さんや長門有希役の茅原実里さん、朝比奈みくる役の後藤邑子さんのライブをやれば、かなり異様な雰囲気で盛り上がると思う。ゲストに谷川流さんやいとうのいぢさんも来られるなら私も行・・・かないだろうな、やはり(笑)。
さて、阪急西宮ガーデンズをぐるっと見て回ったが、食べ物屋関係も非常に多く、どこのお店も内装がなかなか良く、その効果もあるのかもしれないが、料理も非常に美味しそうだ。まあ、私が一生食べないようなものばかりである。ますます人々の飽食・美食を促進し、不健康で充実感のない人生を作り出すことになるのだと思いながら通り過ぎた。
ここがショッピングセンターとして現代の最先端となると思うが、全ての人間に食欲を起させると共に、物欲を起させる仕組みに満ち溢れている。人々の欲望、必要もない餓鬼のような欲望を掻き立てる存在。経済がこういったものによって支えられ、それをサポートするだけでなく、強力に煽るのが金融なら、そんな経済や金融は潰れてしまえば良い。いや、やがて間違いなく全て潰れるだろう。もし国家がそれらに依存するものであるのなら、国家も間違いなく潰れる。

経済や金融が滅び、国家が滅ぶことが悲惨であろうか?
一面的には確かにその通りである。
しかし、之(これ)なるものが向こうからみれば其(それ)であるように、破壊と見えるものも別の面から見れば完成である。
破壊せずして再生はない。破壊するものはいつも陽気だ。

私は、この巨大なショッピングセンターを見て、はっきりと滅びを感じた。
再生のために破壊するもの。それはGay(陽気)なのだ。
ハルヒは、初めて野球場に行った小学6年生の時に、マイナスの感情は伴ったが啓示のようなものを受け、価値観が完全に変わり、その結果、世界は一変した。
そして、私もまた、世界をいったん終焉させようかとも思っている。もし、守るべきものが何も見つけられなければね。

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