人気スポーツ選手の引退について
高橋尚子さんの引退を聞いた時は、ひとごとながらほっとした。
彼女の身体はもうボロボロのはずである。おそらく、将来は後遺症に苦しめられることになるだろう。それは、競技生活を続ければ続けるほど深刻になるはずだ。本当は、アテネオリンピックで落選した時にやめれば良かったと思うし、シドニーの、あの一番輝いていた時にやめても良かったと思う。
最近、人気バドミントン選手や、女子レスリングのオリンピックメダリスト達が、一度表明した引退を撤回したニュースをよく見るが、何とも残念だ。気持ちよくやめさせてあげればいいのに、彼女達を使って利益を上げようとする者達がそれを赦さないのだろう。
昨夜も、テレビで人気バドミントンペアの2人の会見を見たが、明らかに彼女達は自分の意思で道を選んでいない。彼女達の発言も報道も、おそらくほとんど嘘だろう。「コンビを解消するのは寂しい」と言いながらの引きつった笑い。それを聞くもう一方はいずれも恐い顔。早く離れたいという雰囲気しか感じられない。相手の発言に対し、一度も頷かない2人。もう憎みあっているとしか感じられない。
引退したい方には、「お疲れ様。よくやったね」で良いではないか?この世には、他にやりがいのあることがゴマンとある。若いうちにそちらに行かせてやればいいのにと思う。
フィギュアスケートの村主章枝さんも、バンクーバー五輪を目指すなど夢のようなことを言わず、競技を引退した方が良い。
現行ルールでは、彼女が今後勝ち残る可能性なんてない。不可能に挑むことも素晴らしいことではあるのだろうが、もっと他に持つべき目標だってあるはずだ。浅田真央さんやキム・ヨナのスケートより村主さんのスケートが好きな人も多いと思う。その雰囲気はプロで十分に見せられると思う。
だが、フィギュアスケートのプロでは、オリンピックの成績でギャラがはっきり違うという。馬鹿げた話である。ロシアのスルツカヤも、ソルトレイクでまさかの逆転負けで銀となり、どうしても必要な金メダルを目指して執念でトリノオリンピックを目指す姿は決して感動的ではなく、ひたすら心が痛かったと思うが如何であろう?
水泳の北島康介や、ハンマー投げの室伏広治も、もう十分以上にやった。早く次の道に進んで欲しい。彼らの引退を利益のために引きとめようとする勢力はあるだろうが、我々がそんな連中にそそのかされずに、彼らの自由を認めれば良い。
スポーツでの栄光など、人生の初期のちょっとしたことに過ぎないのだ。それを多くの人が、物凄く尊いもののように思っているのは、それで金儲けをしようという勢力に価値観を押し付けれているに過ぎないのだ。
アメリカでは、アマチュアスポーツ(と言えるかどうかは疑問だが)のスターが若くしてあっさり引退することがよくある。彼らは別の道に転進し、成功するかどうかはともかく、充実した人生を送っていると思う。彼らだって、引退の時には、いろいろ妨害や摩擦があったと思うが、自分の意思を貫いたのだろう。しかし、それでこそ人間らしい生き方をしていると言えるはずである。
本日もナイフコレクションの紹介です。ガーバー・シルバーナイトです。
デザインはグリーン・ベレー(米国特殊部隊)出身のアル・マーとされています。非常に美しく、また、長い歴史を誇るポケットナイフの名品です。ブレードをオープンする時のスムーズさと、ロックされる時の小気味良い「カチッ」という音に品質の高さを感じます。現在は残念ながら生産されていないと思われます。
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