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2008.11.27

スポーツトレーニングと腰回し運動

スポーツ選手でもない我々が、運動をしようとする時に、スポーツ選手のトレーニングを真似てはいけない。
元一流スポーツ選手が指導するトレーニングは、何か良さそうな感じがするが、大抵はとても悪い。
プロスポーツ選手の身体は大抵はボロボロで、引退後は後遺症に悩みながらも、健康を装っている人が多い。
スポーツトレーニングは、健康のために行うのではなく、競技に勝つために行うのである。それらは一般に身体に非常に悪い。

スポーツトレーニングの筋力トレーニングでは、瞬発的に大きな力を出す筋力をつけるためには、3~5回程度反復可能な強い負荷を、筋持久力をつけるためには、10~15回程度繰り返すことのできる負荷を用いる。
こんな強い負荷がかかるトレーニングを素人がやれば、あっという間に身体を壊す。
いや、そもそも、例えば、腹筋運動で、15回も繰り返せば苦痛に悶えるような形のものは継続できない。なぜ継続できないかというと、お金などの見返りのない素人が、身体が壊れることを拒否して悲鳴を上げている訓練を続ける意味が無いのであり、別に根性がないわけではない。

スポーツトレーニングでは、非常に多い回数をこなせる筋力トレーニングは誤りであるとされる。
しかし、マイク・タイソンや千代の富士は、毎日数百回の腕立て伏せをやって成功した。プロレスの神様カール・ゴッチも「スクワット(膝の屈伸運動)1万回、プッシュアップ(腕立て伏せ)3千回で一人前」と言っていた。
ただし、ゴッチも晩年は膝が駄目になった。
私も、一頃、腕立て伏せやスクワットを根性でやっていたが、継続は苦しく、膝や肘を痛めた。腹筋運動では腰を痛めた。昔は、プロ野球の投手は肘を痛めるからと腕立て伏せをしなかったようだ。

一般の人が運動する時にも、妙な観念があるようだ。いわゆる「効く」運動。つまり、ある程度きつい運動でないと良くないし、噴出す汗で自己満足する傾向がある。これらは外部から押し付けられた思い込みである。
医療関係からも、「毎日、一度は息を切らせ、汗を浮かべる運動を」などということが言われる。
人間にとって最も良い運動は歩くことである。しかし、運動だからと息せき切ってセカセカ歩く必要はない。逆に、最近の若者の流行よろしく、おそろしくノロノロ歩くのもいけない。普通にさっさと歩けば良い。そして、この普通の歩行が「効く」わけでも、息が切れるわけでも、そして、真夏の日中でもない限り汗が吹き出るわけでもないが、最も身体に良いのである。
朝、ゴミを出す時でさえ車を使う人をよく見るが、なるべく車を使わず、買い物も歩いて(あるいは自転車で)するようになれば、十分に運動していると言えるであろう。

最近、SHINOと名乗る女性が普及させている「腰回し運動」が人気がある。
なぜ人気があるかというと、この程度が一般の人にとって継続できるものだからである。身体もこれなら受け入れる。
立って腰をゆっくり回すだけ。1回30秒。創始者のSHINOさんは49歳にして、56センチの極細ウエストを見せびらかす。これで流行らない方がおかしい。
この腰回し運動であるが、良いものと思う。
中年男性で腹の出っ張った人が病気で食べられなくなり、ずっと点滴を受けているのを見る機会があったが、身体はみるみる痩せるのに、お腹はなかなか引っ込まない。どうしてかというと、手足というのはある程度動かすものであるが、腹の部分というのは動かさないものだからである。元々、腹の部分は動かないもので、空手、剣術、射撃を問わず、戦いでは腹を狙う。また、腹を狙われた時にそなえ、腹に防具を付けることが多いのである。
年を取ると腹が出るのはそのためで、若くても運動不足だと腹が出ることが多い。
その腹を僅かでも継続的に動かせば、当然いくらかは引き締まるものである。
では、腹筋運動ならもっと引き締まるかというと、逆に出る可能性が高い。なぜなら、大抵の腹筋運動は強い運動で、エネルギーを多く消費するので、確かに腹を引き締める効果はあるのだが、実際は、この運動でお腹が空き、多く食べて太るのである。また、腹筋運動は、部分的な運動になり勝ちで、全体としては痩せないものである。なるほど、前への出っ張りは減っても、横側に贅肉が移動するような場合も多い。
腰回し運動は、軽い運動なので、さしてお腹は空かず、弱いとはいえ、腹筋、背筋、側面の筋肉をバランスよく鍛える。そして継続可能なので、確実に引き締まる。
ただ、痩せたければ食べる量を減らすしかない。

加えて、腰回し運動には、腰骨の調整という効果がある。万病は腰骨の歪みから来ると言われることもあるが、ある程度正しいと思う。
ゆっくりと綺麗に回すことで腰骨の調整がなされると思う。
尚、その目的には、スワイソウという運動が良い。仙道の導引術にあると聞いたことがあるが、両腕を前後に振るだけの簡単な運動だ。足を肩幅に開き、力を抜いた両腕をやや鋭く後に振り、反動で自然に前に振る。これを毎日、合計5百から2千回行う。
他には、安藤一男さんの『「無意識」の魔力』(三笠書房)で読んだ運動で、立って両腕をまっすぐ上に挙げ(耳に付きそうなほど真っ直ぐに)、一瞬静止させてから瞬間に脱力して、手についた水を切るように振り下ろすことを繰り返す体操が良い。こちらは意外とハードで、最初は百回もできない。無理せず20回程度から始めると良い。どこかの偉いお坊さんの唯一の健康法であるらしい。
腰回しでも、スワイソウでも、最後の腕の振り下ろしでも、どれでも自分に合いそうなものを、あるいは、2つ3つ組み合わせても大したことはなく、継続できる。
健康に良い運動とは、こういったものである。
ただ、少食と組み合わせないと大きな効果は出ない。どんなに身体に良いことをしても、大食・飽食であれば、いずれは身体を悪くする。
ある程度厳しく食を節すれば、腰回し運動だけでも十分にナイスバディになれると思う。
私は、SHINOさんの本を読んではいないが、腰回し運動で運も良くなると言っているらしいが、これも有り得ることであると思う。なぜそう思うかというと、腰というか、仙骨を調整すれば運が良くなるという話をかなり知っているからである。
尚、少食にすれば、さらに運は良くなるだろう。逆に、大食・飽食では、何をやっても幸運は来ない。

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Comments

kayさんは、今も腹筋1000回を続けているんでしょうか?
自分は筋トレは続けられません。座ってお尻に力を入れる事はたまにしますが、それだけしかしてない・・。
運動は継続出来る何かがいいですよね。

スポーツ選手の運動が健康のためじゃなく、勝つためにするって事とは知りませんでした。

引きこもりなので、外を歩く事は出来ませんが、お尻に力を入れる事を一年間続けて見る事にします。

Posted by: minami | 2008.11.28 at 11:33 AM

★minamiさん
腹筋運動は、毎日900回、休日は2000回以上やってましたが、腰を痛め、やめました。
今は、ここに書いた通り、スワイソウ、腰回し運動、腕の振り降ろしです。
腰回し運動は楽で気持ち良いですよ。

Posted by: Kay | 2008.11.28 at 09:24 PM

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