幽霊を見る能力で世界を変革できる
右脳開発なんて言葉を聞いたことがあるかもしれない。
実は、1980年代あたりには大変なブームであったと思う。多くの学者や教育家、あるいは怪しげなセミナー屋が、実に様々な右脳開発手法を打ち出し、「私のものこそが究極」なんて言ってたものだ。
結論から言って、その全てが失敗だった。
美術の世界では、美術教育者のベティ・エドワーズが、右脳理論のノーベル賞医学者とも協力し、「右脳で描く」訓練を通し、絵画はもちろん、あらゆる能力開発に役立てる訓練法を構築し、その著書「脳の右側で描け」は定期的に改定され、現在も人気がある。しかし、本当に成功しているかどうかは疑問だ。
今でも、右脳教育を謳っている教育事業はある。少しばかりの効果はあるのかもしれないが、宣伝ほどのものではないと思う。
世の中には、別に訓練を受けなくても右脳の強力なパワーを使えるような人もいるらしい。
例えば、心の中で想像したことを、鮮明に見、音声としてはっきり聞き、あるいは、リアルに皮膚感覚として捉えるといったものである。ただ、この能力は、精神病とみなされる場合もある。
そして、これらの能力も「右脳の力」と一言で言うには、あまりに複雑なのだ。
実はそういったことであれば、私にだって出来る。
例えば、心の中で作ったイメージを現実以上にリアルな映像として「見る」ことができる。
優秀な催眠術師を呼んで来ても、全ての人にこれを体験させられる訳ではない。暗示にかかりやすい人とかかりにくい人がいるからだ。覚醒剤を用いたって、なかなかその効果が現われない人だっている。しかし、かつてオウム真理教がやったように、薬物と共に、精神的に疲弊させ、追い込むといった手法を利用すれば大抵うまくいくと思う。
私の場合は、そんな馬鹿げた方法ではない。ただし、一定の条件は必要だ。
それは、身体は休息しているのに、頭が冴えている状態だ。
別に難しいことではなく、普段午後11時に寝る人が、午前2時、3時まで起きていて寝ようとするが、何か非常に気になることがあって頭が休まないのに、身体の方がさっさと眠ったような状況の時などである。
私も、そんな時に何かを想像すると、非常に鮮明でリアルな映像を見ることがある(目は閉じている)。
これは、エネルギーの大半が身体から引き上げられ、脳に回った結果と思う。だから、胃の中に食物が残っている場合や、身体に異常がある場合はこういったことが起こらないと思う。
現実自体が、脳が作るイメージであるのだから、想像により作った映像も正しく世界であり、1つの現実である。ここでは詳細は省くが、これにより、現実と呼んでいる単なる想像世界も変えることができる。
「人生が気に入らないなら変えてしまえばいい」(H.G.ウェルズ「ポーリ君の物語」より)である。
そういえば、金縛りにあった時に、幽霊などの恐いものを見た体験を持つ人も多いが、上記の理屈ですんなり説明できる。映像ではなく、恐ろしい声などを聞く場合もあると思う。私もよくあった。金縛りに遭い、子供の泣き声を聞いたりして大変に恐ろしかった思い出がある。有名な元プロレスラーの前田日明さんは、英国遠征の時、ホテルのベッドの中で、「Can you hear me(聞こえる?)」という、少女の声を聞いた恐怖体験を語っているが、これも同じ。そのホテルではよくあることとか言われ、霊体験の現実感を煽らされたようだが、霊もまた想像世界のことであり、想像世界が現実であると考えれば別に間違いではない。
大事なのは、そのような現象がなぜ起こるかだ。
「唯脳論(養老孟司)」にあるように、我々が現実と呼ぶ全ては、脳の中の出来事に過ぎない。苫米地英人さん(脳機能学者、計算機学者)によると、脳機能科学とは、脳と心を同時に扱うものであるらしいが、それで言うなら、全ては脳、または心の中で起こっていることに過ぎない。
チン・ニンチュウ(世界的作家、自己啓発事業経営者)は、夢をコントロールすることで現実を変革できると言い、彼女の論は非常に説得力があったが、やはり一脈通じるものである。
さて、本題である。
上にあげた苫米地さんもニンチュウも、現実を変える非常に素晴らしい方法を教えてくれてはいる。
私は、彼らの本に大変な感動を持ち、全てでは無いが納得もした。
しかし、おそらく、一般の人がこれらをやってみて成功することはやはり難しいに違いない。だって、苫米地さんやニンチュウの優秀さは半端ではない!それは、生まれつきの能力だけという意味でなく、学んだ学問や実践的な経験の数々が大きい。
だが心配は無用だ。もし、役に立つ方法があるなら、それに小難しい理屈などあるはずがない。神様は平等なので、肉体労働で精一杯で難しい本を読んでいられない人にチャンスを与えないはずがない。
私はさっき書いた。右脳を発動させるには、身体に使うエネルギーを脳に回せば良いと。
右脳はその活動に大量のエネルギーを必要とするのだ。
身体はじっとしていてもエネルギーを使う。その用途の大きなものは食物の処理だ。これは単に機械的な働きではない。高度な情報処理だ。パソコンだって、計算処理に最大のパワーを使うのだ。
だから、食を減らせば良い。できるだけ少食にすれば、エネルギーは脳に回ってくる。
その上で苫米地さんやニンチュウの本を読むなら、夢の実現の速度は実に速まるのではないだろうか?
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Comments
お久お久しブリブリです^^
どこに行かれたかと思いましたらこちらにお引っ越しでしたか^^;
相変わらずkayさん節は、私のシワのない脳みそをくすぐります
流石です!
ワカイコスキー・エロエロビッチ殿(笑い
今夜のセミナーにwで・・
Posted by: ヒデピョ~ン。。 | 2008.10.24 02:05 AM
こんばんは!
右脳系には色々はまりました。今はちょっと意図的に”マユツバ派”に身を置いてますが(笑)。
ところでそんな今となっては、右脳開発系教材等の宣伝文句、広告、ふれこみ等に大変な矛盾を感じています。
というのも右脳開発系の広告はもはや科学的な証拠と裏づけばかりがあふれていて、どうみても「左脳的」な説明に終始しているからです。
これらの左脳的・理論的な説明に納得して、よしはじめよう、といきり立つ右脳開発希望者はどんな人だろう?と考えたら、やはりガチガチの左脳的人間だな、と。そんなところもあって多分挫折者がハンパないんだと考えてます。
Posted by: 小笠原毅 | 2008.10.24 02:41 AM
★ヒデピョ~ンさん
あらあらお久し振りです♪
あのカテゴリは、くっだらない内容のが上位でのさばってて、並んでいるのも嫌なので、実は元々いたこちらに戻ってきました。
エロエロビッチ、がんばってますかあ!(笑)。
★小笠原毅さん
意図的に”マユツバ派”ですか?(笑)
私も怪しいのは結構好きですが・・・^^;
右脳開発の大半は商売ですからね。
七田チャイルドアカデミーなんて、そこそこ売れてるようですが、私から見ると怪しくて仕方ないですね。
実際は、右脳と左脳の機能は、それほど明確に分かれているわけでもないらしく、現在は、この2つの脳を分けて能力開発を考えること自体ナンセンスとされていると思います。
Posted by: Kay | 2008.10.24 10:08 PM