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2008.10.27

モローの描く乙女の特別な美

女性の裸身は絵画での人気のあるテーマの1つであるが、非常にふくよかな身体つきの女性の絵も多い。
ユピテル神にエッチされてるシーンを描いたコレッジュの「イオ」の女性はあきらかに肥満であるし、ティツィアーノの「ウルビーノのヴィーナス」の腹の出っ張りは半端ではない。(ティツィアーノの描く女性はほとんど豊満と思う)
ダ・ヴィンチでは「モナ・リザ」や「聖アンナと聖母子」など、母性を表現した女性は肉付きが良いように思う。

私は、女性の絵を見ると、そのモデルの食生活を思わず想像する。
そして、「最後に食べたのはいつ?」と考える。
アニメの「新造人間キャシャーン」の音楽CDのジャケットに描かれたルナ(16歳)を見て強くそう思った。
商品の画像(タツノコプロサイト内)
この絵は、タツノコプロ2代目社長である九里一平氏の手による。
ロボット犬フレンダーの首を抱く、憂いの表情のルナは、腕も肩もか細く、ミニスカートの素晴らしい脚も細い。戦いの最中にあり、10日ほど食事と縁がなかったようにも思える。
実に優雅で愛しく感じる。

私は、個人的にはふくよかな女性の絵はあまり好きではないのだが、ギュスターヴ・モローの描く女性は全く特別だ。
「レダ」や「イヴ」の水彩画の、レダやイヴは、どちらかというと豊満な身体つきではあるが、輪郭をぼやかしている。これを見ると、肉体としての身体と精神としての身体との境界が曖昧に感じる。
それで、豊満に描かれてはいても、豊かなのは精神であり、肉体ではないと感じるのだ。実際、これらの乙女の姿は優雅にしてたおやかで実に美しく、そして清純で愛おしい。
水野南北は、少食なら肉体が痩せていても、精神は豊かであり、大食で痩せている場合は精神も痩せていると言った。
モローのレダやイヴの絵を見ると、まさにそうだと感じる。

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