ハルヒになる
重要な神事を執り行う巫女やシャーマンは、少なくとも数日以上の断食を行ってから行に挑むのが普通と思います。
また、悪霊(その実体は大衆が共同で持つ幻想かもしれませんが)と戦ったり、天下の大願を祈る役目の者も断食を行わないなら本物ではないように思います。
一般の人間においてさえ、どうしても叶えたい願いや、はらしたい恨みがあり、そのために超常的な存在を頼りとする際は、たらふく食べていては成就はありえないと思われます。
そして、釈迦もイエスも、悟りを開く際には長期間の断食を行いました。
このように、人が大きな力を必要とする時には、必ず断食を行うのですが、このことを見ても、食べないことに何か大きな秘密があることを、人類は心の奥で知っているのではないかと思います。
1つの成功哲学の本ではあるのですが、「成功の扉」を書いたマイク・ハーナッキーは、「思考と物体は同じものだ。今は無理かもしれなうが、いつかそれを証明したい」とその中で書いています。
エネルギーと物体が同じであることはアインシュタインが発見しました。そのために人類は核兵器を持つようになったのでした(一応断っておきますと、アインシュタイン自身は核兵器はもちろん、戦争をなくすための努力を惜しまなかった平和主義者です)。
そして、ハーナッキーの言う、思考と物体が同じというのも、彼の証明を待つまでもなく事実と言えると思います。つまり、情報世界と物理世界は同じものであるということです。
もし超能力というものがあるなら、それは意思が物体に直接働きかけるのではなく、意思が情報世界に働きかけ、情報世界の変化が物理世界に現われるのであると思います。奇跡的治癒というものも同じ原理と思います。
我々は常に思考でもって情報世界に働きかけておりますので、結果として、常に物理世界にも働きかけています。
では、どうやれば望む結果を得られるのかといいますか、どうやるかは考えるまでもなく、常に望む結果を出しているのであります。
だから、自分が変われば世界が変わるというのは、言い古されてはいますが真理です。
人間は本質的に強い自己愛を持っています。自分が幸福であるいことを望み、悲惨であることを願いません。
よって、本来であれば、宇宙は我々にとって快適なものであるはずです。
しかし、余計なものが我々の思考の中に山積するため、望まぬ結果も出ます。
そこで、最初に取上げた断食の話ですが、我々は食を節することで、自由意志を持って情報世界に働きかけることが可能になります。長期の断食であれば、意思の強さを失わない限り最大規模の働きかけができます。
そこまででなくても、できるだけ少食にすることで、情報世界に望むような影響を与えます。今流行の「引き寄せの法則」で、これがどれだけ上手くやれるのかは知りませんが、少食の力にはまるで及ばないはずです。
余談ですが、人気小説・アニメの「涼宮ハルヒの憂鬱」シリーズで、情報世界と物理世界が同じであることを面白く描いていました。
長門有希は「涼宮ハルヒは、自分の都合の良いように環境情報を操作する力がある」と言いましたが、これは情報だけでなく、物理世界も自由にできるという意味であることを注釈なく語ったものです。聞いているキョンもそれは分っていたと思います。
朝倉涼子がキョンの抹殺を企てた時、逃れようとするキョンに「無駄なの。この教室は今、私の情報制御空間」と言いますが、これも同様です。情報を操りさえすれば、物理世界も自由なのです。
早い話が、少食を実施すれば、あなたもハルヒになれるわけです。
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Comments
本当に頑張ります。これにすがります。
現状で出来る事はこれしかないし、出来なくても食費は浮くし体重も減る。いい事ずくめです。
頑張ります!でも肩の力を抜いてやります。
Posted by: minami | 2008.10.11 04:03 PM
★minamiさん
申し分のない心構えです。
食を節しさえすれば十分であるという水野南北の言葉を私も信じてやっています。
Posted by: Kay | 2008.10.11 08:59 PM