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2008.09.29

女性の年齢と美の種明かし

女性が一番魅力的な年齢はどれ位であろう?
原始的な部族では、それは10代の前半と認識されることも多いと思うが、これは精神的に未発達というよりは、女性が精神性を発揮できない状況にあるのではないかと思う。
女性がある程度自由で自己主張できる時代や地域では、17~18歳という年齢の価値が高いように思われる。日本でもちょっと前までは(あるいは現在でも)、男性は本音を言えばその年頃の女の子が好きなものであることは想像に難くなかった。

しかし、性的魅力となると、やはり身体的にもさらに豊かになり、出産の安全性も高くなる20代で更に高まるはずである。生物的に言えば、女性は男性を惹き付けて子孫を作る大きな役割があるので、性的魅力も必要であり、それで言えば、やはり出産に有利な年齢の魅力が最も高いと考えるのは自然である。

ところで、人間と他の大多数の動物では奇妙に異なることがある。
それは、大多数の動物では、性的魅力をアピールするのは雄の方である。雄は、身体の大きさ、美しさ、強さを必死で雌に訴えるが、選ぶのは大抵雌の方である。
心理学者の岸田秀さんが、「もし動物界にグラビア雑誌があれば、登場するのは男ばかりであろう」と著書に書かれていたが、なるほどと思う。

そして、もう1つ面白いのは、一番最初にあげたように、人間の男性は必要以上に若い女性を好むことが多いことである。
精神性といったものは、おそらくないであろう動物の世界で、例えば、大人の雄猫が雌の子猫を追い回すというのは考え難い。
しかし、古代から、王侯貴族の男性が極めて若い娘を好んだことはよく知られ、日本では聖人君子の代表のような歴史上のスーパースター聖徳太子(廐戸皇子、上宮王子)ですら、十代前半の幼妻が好みで、多く側室としている。
普通の男性であっても、無限の権力を与えたら、その多くは十代の若い娘を所望することは想像に難くは無い。
渡辺昇一さんは、歴史上の様々な制度は、権力ある男が若い娘を求めることが常識であるので、そんな男から自分の娘を守るために作ったものも多いということを書いていたが、この見解自体の是非はともかく、人間の男性が若い娘好きというのは事実であろう。
上記の意見が書かれた渡辺昇一さんの昔の本「知的風景の女性」に面白いエピソードがある。ある大学でパーティーが行われたが、男女ペアでの参加が必要であった。しかし、ある男子大学生は適当なパートナーが見つからず、16歳の従妹で間に合わせた。ところが、彼女が入ると、女子大学生がほとんどおばさんに見え、惨めなほどであったという。
この16歳の女の子がたまたま大変な美少女であったというだけかもしれないが、そんなに納得できない話でもない。人気男性シンガーのコンサートで、女子中高生に混じってしまうと、女子大生が完全におばさんという話は現実味を伴ったギャグである。

ただ、男性が若い娘を好む場合ほどありふれてはいないが、男性が非常に年齢の高い女性を好ましく思い、強い魅力を感じる場合もある。では、このような男性は、非常に精神性が高いのかというと、そう思えることもないではないが、実際はあまり関係ないのではないかと思う。
極めて若い女性を好むのも精神性なら、逆に高い年齢の女性を好むのも精神性である。人間以外の動物には見られないことであるからだ。

では、このあたりで種明かしをしよう。
人間の男性がどんな女性を好むかは、年齢も身長も体形も髪型も目の大きさも、その他の様々な要素も含め、全て幻想が為せる技だ。幻想がそうさせているのであるから、論理的な理由なんて絶対に無いのである。
それが証拠に、同じ時代、同じ地域の男性の好みは極めて似通っている。現代の男性の好みは、テレビの男性向け女性タレントや女性アイドルを見れば分るが(女性向け女性タレントはまた別種類である)、いまや、日本全国で一般男性の女性の好みなんて似通っているのだ。
同じ時代、同じ地域の男性は似たような幻想を持つし、メディアや情報技術の発達した現代では、よりワイドなエリアで同じような幻想を持つ。それだけのことである。
もちろん、いわゆる「変わった好み」を持つ男女もいる。それは、彼ら彼女らが、このことに関しては一般大衆とはやや異なった幻想を持っているだけである。
吉本隆明氏の「共同幻想論」によると、人々の間の一般的な幻想は共同幻想と言い、家族や恋人間での幻想を対幻想、個人的な幻想を個人幻想と言う。個人幻想が共同幻想と著しく異なっていれば、変人、狂人とみなされたり、あるいはシャーマンや巫女の役割を得ることもある。

人間以外の動物は幻想を持たない。フロイトによると、人間は本能が壊れているので、その代替物として心を作ったが、心は自然に立脚したものではない幻想であると言う。
私は人間の本能が壊れているのではなく、高度な神経が本能に強い影響を与え、その発現のパターンを複雑にするのが幻想だと考えている。
それはともかく、異性の好みに限らず、人間の好みなど、単なる幻想なのである。
だが、それをうまく利用すればお金持ちになることもあるし、教祖様になれることもある。
大切なのは幻想を逃れることだ。
イスラム教のことは知らないが、キリスト教は幻想による不幸を免れる教えだと思うし、仏教や、その基となったヒンズー教は幻想を逃れる教えであると思う。
宗教だけで幻想を滅ぼすことは難しい。心理学や精神分析学ではほとんど不可能である。よって、宗教家や心理学者、精神分析学者、あるいは哲学者の結論はいつもこの点において敗北を宣言する。さらに、宗教を超えた役割を担ったはずの芸術でも、ほとんどの場合、全くの役立たずであった。しかし、神経科学はその可能性を持つに至ったと思う。
これらを統合したものにより、いまや我々は幻想を超える可能性を得たはずだと私は思う。

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Comments

こんばんは。いつもありがとうございます。さすが、同じテーマでもより知的に話されますね。ときには「やまいだれ」が付くこともありますが(笑)十代の女性に魅かれるというのは、少なくとも古代と海外については、当時の平均寿命が30歳未満で、12歳で元服(成人)だったことを考えると自然なことだった思いますし、海外では、成熟度が早く(逆に老けやすく)、実際の年齢より、4、5歳は年上に見えると思います。
美の共同幻想については、フランスの社会学者ブルデューが有名です。美意識が、階級や文化によって作り出されたものに過ぎないことを論じています。

Posted by: 石彫人 | 2008.09.29 at 10:38 PM

Kayさんこんにちは。

 最近どうも、自分は魔法使いなんじゃないのか!?と思うことが続きます(時間が止まったり、天使に会ったり・・・等)。やり方も薄々わかってきたような・・・
 こういうことを真面目に話せるのはKayさんくらいであるので、報告に参じました。
 少食も続いています。だいぶこなれてきたので、今日からはしばらく断食に近い感じで過ごしてみようと思っています。「人生の扉を開く万能の鍵」と、甲田光雄さんの本は読んでいます。肝心の水野南北の書籍はなかなかみつからないのですが・・・

Posted by: mikemike | 2008.09.30 at 06:03 AM

女子高生が苦手なので、女子大生が最強です。(ぉぃ
そういえば、フランスは熟女のほうがモテるんだとか…。(40代とか

Posted by: hideto | 2008.09.30 at 12:58 PM

★石彫人さん
あ、わざわざこちらでまでコメントしていただき、ありがとうございます。
そうですね!昔の人間の平均寿命のことを忘れていましたよ。
かぐや姫も13歳くらいだったように思いますし、近代でも、西洋の貴族社会では、女性は12~13歳で社交界デビューしてましたからね。
イエスのお母さんのマリアも13歳でしたしね。
今は、日本人の少女の成長が十分に早いとはいえ、ドイツなどの少女はすごく色っぽいとも聞きます。
美の共同幻想。ブルデュー・・・存じませんでしたが、実に興味深いです。Amazonでブルデューの難しそうな本を見つけました。是非、読まねば。


★mikemikeさん
をを!素晴らしく進歩していますね^^
世界を手にするのも近いかもしれません。実際、世界は個人的な所有物にすることができるはずだと思います。
水野南北の本は、本当に手に入りにくいです。最も良いのは、たまいらぼの「食は運命を左右する」だと思いますが、ほとんど絶版ですね。私も中古本で入手しました。


★hidetoさん
フランスの美少女エロスものの映画はいくつか見た覚えがありますけどね。
フランスの美熟女は見たことがありません。

Posted by: Kay | 2008.09.30 at 10:28 PM

Kayさんこんにちは。2回目のコメント。

コメントにフランス関連の話が出てたので思わず茶々(?)を入れにきました。

フランスは確か一般的な感覚では、30歳で本当に大人の仲間入り、と見られるようです。30歳で未婚の女性だと、「あの人は結婚もせずに一人で自活していて立派だ」と見るのが普通だとか。

それと、フランスのトップミュージシャンはミレーヌ・ファルメールという人で、現在確か47歳ぐらいのはず。

そう考えるとフランスでは熟女がもてるというのもあながち違ってはないかな、と個人的に予測。また「フレンチロリータ」の文化とも、表裏一体かもしれません。

Posted by: 小笠原毅 | 2008.10.02 at 10:22 AM

★小笠原さん
では、熟女はフランスの方におまかせし、私は若いパリ・ジェンヌを・・・^^;
いずれにせよ、若いコが綺麗な国であることは間違いありません。
フランスの歌手といえば、クレモンティーヌさんが娘の名前のアルバム「ソリータ」を出したことがありますが、ソリータが10歳の時来日し、クレモンティーヌとずっと手をつないでテレビに出ていたのを見て、私はそのあまりの美しさに呆然としました。やっぱ、フランスのコは違うわ・・・

Posted by: Kay | 2008.10.02 at 10:05 PM

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