ゴキブリを逃がす
部屋の前にゴキブリがいた。
さて・・・
私は、部屋の中を見回し、直径10センチくらいの透明なプラスチックの筒を見つけた。
「動かないで」
ゴキちゃんに命じると、素直にじっとしていた。
プラスチックの筒をかぶせると、さすがに慌てて動き回る。
ハガキで下からふたをして持ち上げて運び、ベランダに放した。
私は、ゴキブリも一切の虫も殺す気はない。
以前、会社の部屋の中で縦横無尽に飛び回るスズメバチを魔法の力で外に出したエピソードを紹介したが、超常力とは、このように身に付けるものだ。
私は、以前はゴキブリやハエを見ると、必ず殺虫剤で殺していた。
ある時、部屋のドアをあけるとゴキブリがいて、こっちを向いてじっとしていた。まるで遊びにきたようだ。それを無残に殺したことがあった。
政木和三さんが生きておられた頃、岡山の林原生物化学研究所に政木さんを訪ねた。
政木さんの研究所で話をしていると、ゴキブリが現れた。政木さんは、小さな箱で器用にゴキブリを捕らえると、部屋の外に出し、ゴキブリが向こうに行くのを見守っていた。
「アフリカの聖者」アルベルト・シュヴァイツァーは、部屋の中のハエを捕えて外に出すための紙コップを常に用意していた。そして、実験のために蚊一匹殺すにも苦悶の表情を浮かべたという。
ゴキブリを害虫とみなしているのは、世界広しといえども日本くらいのものらしい。
姿が醜いというだけで迫害し、殺そうとする。
エレファントマン病の青年は知的で慈愛の心を持っていた。
妖怪人間達は、もともとは「良いことをすればいつか人間になれる」という根拠のない信念で人間を守ってきたが、人間を守るためには妖怪でい続けないといけないことを悟ると、彼らは人間になる夢を捨てた。
私は、1日1食の粗食、少食をするようになってからは、一切の生き物を殺すのがさらに嫌になった。それは植物だって同じだ。「花の子ルンルン」という、昔の少女向けのアニメの歌で「コスモスは帽子に似合う」という歌詞がある。宇宙人が人間の子供を捕え、「人間の子供の顔は帽子に似合うわい」と言って、ちぎった子供の顔を帽子に貼り付ける様子を想像してしまった。
無論、イエスも言ったように、動物は人間の食料として神が用意したのかもしれない。しかし、意味もなく殺すことはあってはならない。
The comments to this entry are closed.
Comments
余計な殺生はしない事か。
食べる為に殺生をするって事なら受け入れられるのかな。俺はまだまだなのでゆっくり仙人になりますね。
そうそう、食事を減らす事ができました。
一日2食ですがどんぶり飯を止めて軽く食べる事にしました。まだその生活環境にして2日目ですが。
これが習慣になれば、心身共に健康にいられるかな。
このblogに出会えて新しい情報に触れたので、気持ちが良いです。ありがとう。生活にも影響がでてますし、これを物に出来るかわかりませんが、続けてみます!
Posted by: minami | 2008.09.09 03:04 AM
★minamiさん
どんぶり飯をやめたとのこと、素晴らしいですね。
まあ、あまり無理をせずがんばって下さい。
いえ、私もminamiさんのおかげで禁欲に励む動機となりました。
こちらこそありがとう!
Posted by: Kay | 2008.09.09 10:06 PM