少食は偉大な陰徳である
「ローム大霊講和集」(霞ヶ関書房)には、人が力を得る秘訣は「自己制約」であると書かれていたと思います。私自身は、この本に権威を感じる必要はなかったのですが、その部分が実に心に響いてまいりました。
また、陰徳を積むことも神霊の助けを得るに必要と書かれていたと思います。
自己制約とは何かと言いますと、人間とは放埓に、つまり、自由きままにふるまいたいものですが、その心を抑えることです。たとえば、掟を厳しく守るといったことなどがこれに当たると言えば分りやすいかもしれません。
ただ、具体的に自己制約や陰徳をどう実践するかとなると、思いのほか難しいものであるかもしれません。
江戸時代の観相家、水野南北は、若い頃は非常に放埓かつ悪行も為す者でありましたが、ある時、人相観に「あと1年の命」と言われました。どうすれば良いかと聞くと、陰徳を積めと言われました。南北は、禅寺に行き、入門を願いましたが、禅僧に「麦飯と大豆だけの食事を1年続けられたら入門を許そう」と言われます。南北はそれを守り、大好きな酒もやめ、麦と白豆だけの食事を1年続けました。そして、あの人相観に再び会うと、人相観は「剣難の相がなくなっている。余程の陰徳を積んだのか?」と言いますので、「別に何もしていない。ただ、麦と白豆だけの食事をしている」と言うと、「それこそ大きな陰徳である」と言われました。
歴史の中には、余程の身分で、その気になれば贅沢な食事を存分にできたはずが、非常な粗食に甘んじていた人物がいます。
日本では、武士は偉くなっても質素な食事をすることが奨励されましたが(守らない者もいましたが)、徳川家康の食事は実に簡素であったと言いますが、家康は長命かつ老いても健康で、60歳を超えても10代の側室に元気に子供を作らせておりました。
食事を質素にするだけで陰徳になるなら楽なものであります。
上記にあげた以外でも、食事に関して、量を少なく、菜食にすることで、健康面、能力面、運勢面の向上が期待できることはよく言われていると思います。
私も、僅か3週間程前からではありますが、1日1食とし、肉食はなるべく避け(付き合いで食べることはあります)、量も少なくしておりますが、早速、体調が良くなってまいりました。ただ、私の場合は、2週間ほどの準備期間で徐々に少食にしてきたこともあり、普通は、いきなり1日1食ではなく、3度の食事の量を減らし、なるべく菜食とし、次に朝食を抜くなどに移れば良いのではと思います。
また、最初のうちは、むしろ肉体面で苦しいこともあるかもしれません(あると思うからあるのかもしれませんが)。
しかし、おそらくは少食、菜食の威力は絶大であり、健康や運勢に良い影響があるだけでなく、食事に関して教え込まれてきた幻想を破ることにより、知恵を得ることもあるのではないかと思います。
先にあげた水野南北によれば、ほとんどいかなる境遇にあっても、食事を少なくするだけで、全てはうまくいくと言っているようです。南北は、自身もまた、富と栄誉を存分に得ながら、長寿を全うしました。そして、彼の信念は決して一朝一夕に得たものではなく、長年の熱心な研究と実践、そして、50日の断食と水行の荒行の中で悟ったもののようです。
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Comments
とりあえず1日2食ぐらいでした、今日は。
昼はそうめん。
ちょいと食べ過ぎてて、普段は大体1.5ぐらいになってます、昼が半分ぐらいで。
1食はちょっときついかな?
あと、運動しすぎた後は、もーれつにお腹すいて食べたら回復したり、頭使うと糖分が欲しくなるのは必要な欲求なのか、誘惑なのか。(やりすぎはそもそもまずいっぽいですが
Posted by: hideto | 2008.08.25 10:45 PM
まあ、無理のないように。
ちなみに、私はいくら運動しても、頭使っても普段通りです。
Posted by: Kay | 2008.08.25 10:49 PM
粗食ができない。
でも気をつけてしてみます。
Posted by: minami | 2008.08.26 03:36 AM
水野南北、私も大好きで愛読しています。
Posted by: | 2008.08.26 07:42 PM
★minamiさん
粗食がいかに良いことかを知れば出来るようになると思います。
★(名前記入なし)さん
水野南北が好きとは素晴らしいですが、ハンドル名をお願いします。
Posted by: Kay | 2008.08.26 09:35 PM