教師に恨みを持つ方へ
少し前、18歳の青年(18歳に「少年」なんて言葉は全く似合わない)が、中学教師をナイフで刺す事件があったが、彼はその教師の生徒であったことがあり、恨みがあったようだ。
教師に恨みのある者は少なくないと思う。単に逆恨みの場合もあるが、教師の方にも甚だしい欠陥がある場合も少なくないと思う。
教師に恨みのある若い人に言うとすれば、復讐はもっと先延ばしにすることだ。
まず、いろんな仕事を熱心にやってみると良い、なるべく楽でない仕事が良い。世間で蔑まれるような仕事は実に良い。仕事を前向きに行い、能力の向上を心がけ、チャレンジを忘れずに、一度は仕事馬鹿になってみれば良い。
すると、ものの5年で分かる。もし、恨みに思っていた教師に本当に大きな欠陥があれば、その教師が幼い精神の持ち主であることがだ。おそらく、ほとんどの場合、そうであることが分かると思う。
そして、それが分かれば、恨みそのものはなくなる。恨みではなく、嘆きは残るかもしれない。学校というものの馬鹿げた在り様にだ。
人間は、誰かを恨んだり嫌悪する場合、その相手と同じレベルなのである。自分がレベルが上なら、嫌いだとか憎むなどという感情は起こらない。
ちっぽけな教師と同レベルのまま不幸になるなど馬鹿馬鹿しいではないか。教師のレベルをはるかに超え、豊かな人生を生きて欲しいと思う。
The comments to this entry are closed.
Comments