PH62年
私としたことが、今日が広島原爆の日であることを失念していた。
朝から少しはテレビも見たし、ネットのニュースも見ているが、それでも気付かなかった。恐ろしいことである。
ハンガリー出身の英国の天才的サイエンスライターで、アインシュタインをして「神様より何でも知っている男」と言わせたアーサー・ケストラーは、人類にとって最も重要な日が、この1945年8月6日であると断ずる。
ケストラーによれば、今年はPH(ポスト広島)62年である。2008年というのは、時代遅れの暦であるとのことだ。
ケストラーは悲観主義であった。人間の脳には致命的な欠陥があり、理性で感情を制御できないと感じていた。そして、最後には絶望して自殺してしまった。
だが、時代は進み、必ずしもケストラーの考えた通りでないことは分かってきたと思う。
確かに、現代の日本人を見る限り、ケストラーの考えが正しいように感じるのであるが、我々はそのような人間を超えることもできる。
地上の喧騒に埋もれる者と、空高く飛ぶ者とに分かれる時が来たように思う。
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