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2008.07.30

いじめの報酬

「わたしのいもうと」という絵本がある。
実話をもとにしたこのお話を簡単に紹介すると、引っ越してきた先の小学校で、4年生の妹はクラスメイトから陰湿ないじめを受ける。暴力を振るわれることは無かったが、彼女が給食を配ると、「きたない」と言われて受け取ってもらえない、誰も口をきいてくれないし、呼んでも返事をしてくれない。
遠足に行っても、ずっと一人きりだった(その時の様子を描いた絵が実に哀しい)。
やがて妹は学校に行かなくなり、家族とも口をきかなくなる。そのうちに、妹は色紙で鶴を折り始める。毎日、ひたすら折り続ける。隣の部屋で母親と姉も折り(母親は、そうすることで、妹の気持ちが分るような気がすると言う)、いつしか家の中は折り鶴でいっぱいになる。そしてある日、妹は生命の火が消えたかのように、ひっそりと死ぬ。
妹が家に閉じこもっている間、彼女をいじめた子達は、中学生になり高校生になって、家の前を通り過ぎて通学していた。彼女達には何事もなかったかのようであった。
自らもいじめに遭った経験があると言う著者の松谷みよ子さんは、イソップ童話のお話を引用する。池に石を投げ込んで遊ぶ猿に、カエルは「あなた方にとっては遊びでも、私達には命取りなんです」と言う。

私が気になるのは、妹をいじめ、結果的に死にいたらしめた子達は、本当に単に遊びのつもりだったのか?そして、その後、本当に平穏無事に過ごしたかである。
私には、彼女達が妹をいじめたのが、悪意の無い遊びだったとはとても思えないのだ。
いじめた子達の心の中に、大きな闇があったに違いないと感じる。
確かに子供には、蜘蛛の脚を引きちぎってニコニコ笑うという面もあるが、それはよほど幼い場合だ。小学校の4年生ともなれば、そんなことは普通できない。
いじめた方の子達も、いじめざるを得ない衝動があったはずだ。その衝動を生み出す闇の正体も分っているのだが、これを話題にすると非常に長くなる。
それよりも、妹をいじめた子達のその後についてだ。できれば調査を行いたい位である。
もしかしたら、高校を卒業するくらいまでは平和に過ごしたかもしれない。だが、心の闇を振り払うような強烈な体験でもしない限り、無事で済むとは思えないのだ。
私の場合、いじめとは認識しなかったようなところもあるのだが、私に悪質な嫌がらせや卑劣な攻撃をし続けたような者達はいたが、分っている範囲で言えば、皆、悲惨な結果となっている。大抵は、難病になるか、死ぬかだ。言うまでも無く、私は最初から全くとは言わないがほとんど報復もしなかったし、彼らと関わりがなくなってからはそれに関しては指1本動かしてはいない。
犯罪を犯し、人を苦しめながらうまく逮捕されずに時効になったような場合でも、犯人は悲惨な人生を送るのではないだろうか?むしろ刑務所に行った場合より悪いかもしれない。ほとんどの場合は、犯人であることも公表しないのであるから確認しようもないが、そんな確信がある。
随分後で戦犯として逮捕された元ナチス党員には、結構な地位や身分の者もいたようであるが、日常が幸福であったとはとても思えないし、人生の最後に全てを失くすことは悲惨であろう。しかし、それでも、うまく逮捕を逃れた同罪の者達よりはマシかもしれないのだ。
なぜこのような根拠もない確信があるかというと、やはり人生は自分の思考が創っているということは間違いがないと思えるからだ。そして、思考は、どうしても心の奥深くを反映してしまうのである。邪悪な闇に支配された思考の結果が幸福なはずがない。

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Comments

ご無沙汰してます。
学校司書時代に 私もその「わたしのいもうと」が偶然目にとまって
引き込まれるように読み 最後は「えーっ!!Σ(゚□゚;」と
声をあげたのを覚えています。
一見間違いそうですが「わたしのおにいちゃん」とは 全く違います。

かつて意地悪だった同級生は やっぱりそれなりの人生を歩んでいるようです。
この歳になると 人生におけるルールのようなものが多少見えたりして。
独りよがりかもしれませんが(^_^;)

Posted by: ネコちゃん | 2008.07.31 11:07 PM

★ネコちゃんちゃん
ご無沙汰です。
「わたしのいもうと」読みましたか!?
「わたしのおにいちゃん」って・・・?^^;
いじめた子達に対して、「何であんなことできるのだろう?」と考え・・・今も考えています。
意地悪な同級生・・・。意地悪なだけならいいのですが、心の奥に闇が巣くっているなら破滅は免れないように思いますね。

Posted by: Kay | 2008.08.01 07:18 AM

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