本当の責任者
仕事のキャリアを重ねるうちに、これだけは間違いないと気付いたことがある。
プロジェクトを進めていって、最終的に失敗に終わるということも何度か見てきた。
その時、「あいつのせいで失敗した」「あいつは責任を取るべきだ」と言う者が必ずいる。また、後で「お前のせいで失敗したんだろう」と言う者もいる。
これは絶対に間違いないのだが、失敗の本当の責任があるのは、そう言う者である。
「あいつに責任がある」と言えるくらいなら、その形は様々にしろ、自分もそのプロジェクトに関わっているはずである。その自分の責任を感知することすらないのだから、そのような者が存在していたというだけで、プロジェクトは失敗が運命付けられていたのだ。
これは精神論ではなく、ちゃんと調べれば分かることでもある。
また、誰かにことさらに責任を押し付けるということは、元々がその相手に恨みや悪意があったのだ。そして、自分は邪魔こそすれ、協力していないのだ。そんなプロジェクトが成功するはずがない。
仕事に限らず、何かがうまくいかなかった時、それを人のせいにしないことだ。
土台、本当に優秀な人間とは、自分のためには言い訳をしないものだ。言い訳をしても良いと思えるような状況ですらそうである。なぜなら、自分に全く問題がなかったとは思えない程の知性があるからなのだ。
人間は、何をしても構わないが、言い訳だけは許されないのだ。
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