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2008.07.22

和式ナイフの美学

Miyagi

日本人なら、このような木鞘作りの小刀にどこか憧憬を持つかもしれない。
特にこの槐樹(えんじゅ)の木で作った鞘は、色、模様、手触り、それに香りがとても良い。
この小刀は、宗正刃物で購入した「木鞘拵湯西川小刀」というものだが、鞘を作った宮木義男さんという鞘師が引退したため、もう入手できないらしい。
確かに、どの方向から見ても、柄と鞘に寸分の狂いもない。柄も鞘も、2つの部品を組み合わせた跡はなく、この女性の指2本分しかない鞘の中をくり抜いて作ってあるようだ(日本刀では、2つの部材を組み合わせる)。
また、気候により、鞘からの抜き射しのきつさが違うところが、さすが天然木である。

革の鞘なら、素人でもそれなりには作れると思うが、木鞘だと、なかなかそうはいかない。
普通に作れば、革の鞘の方が耐久性がありそうだが、やはり木の鞘のような味わいは出ないと思う。それでいて、良い木鞘は何十年と使え、しかも、使えば使うほど色合いに深みが出てくるらしい。

Hiroshige

そして、鞘から抜いた小刀の本体、弘重作・木鞘拵湯西川小刀だ。
まだ使い込みが足りず、風格が出てくるのはこれからである。

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