ニートの秘密と発展の秘訣
フロイトは、人間の本能は壊れていて、本能だけで生きていけないので、本能を補うために自我を作ったが、自我は自然に立脚したものではなく、狂っていると言ったようだ。
しかし、これは明らかに間違いだ。
人間は本能が壊れているわけではない。ただ、進化の能力が与えられたのだ。
本能に完全に支配されていては、精神的進化はできないのだから、本能がそのまま発揮されないことがあるのは当たり前であるし、良いことである。
ほとんど本能のままに生きている人間もいるが、これは正しい生き方ではない。
食べ、寝て、異性を求め、自己や家族の安全のみ求め、支配欲から離れられない。それだけの人間なら動物と同じだ。
だが、人間は本能の求める相応なものなら、割合に簡単に得られるようになっている。
男であれば、今の自分に見合った程度の女なら確実に得られる。
しかし、人間は天使や女神を想像する能力があり、自分がそれに見合う存在に進化しようと考えることもできる。このように人は進化する。美少女アニメオタクなんてのは、現実の女性をはるかに超える対象を愛するのであるから、本来は大きな進化を得る可能性がある。
生活の糧なら、本来簡単に得られるはずが、働くことができず、それを自分の力で得られないというのもまた、その原因は進化しようとする力なのである。
多くの仕事には、自分本位や他者支配の本能を利用しなければならないものがあるが、それらを極端に嫌うと働けなくなるのだ。
それなら、自分本位や他者支配、あるいは、性的本能の利用や攻撃本能をあまり表に出さなくて済む仕事を選べば、楽しく働けるようになる。
早い話が、そのような者は進化の意識が強く、人類全体の進化に寄与することに喜びを感じる。
だが、1つ言っておきたい。本当は知恵さえあれば、いかなる仕事であっても、そのようなことを達成することは可能だ。だが、わずかにはある、明らかにその目的に反するような仕事であれば、やめてしまうのが良いだろう。
進化を達成したいなら、知恵を得るしかない。そのためには本当の勉強が必要である。学校の勉強は、もしかしたら知恵を破壊する可能性の方が高いかもしれない。しかし、求めれば知恵ある本はいくらでもやってくるだろう。本能を満足させるためでなく、進化を目的とするならね。
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