職場の有意義な私的利用?
昔から、職場の電話の私的利用がよくあったと思うが、今はなんといっても、職場のインターネットの私的利用が問題になっている。現在では、電話と違い、料金が発生することはないが、長時間に及ぶこともあり、業務効率を大幅に損なうこともよくある。それも、国民の税金で運営される省庁やその他の公的団体、学校内では校長までが勤務中にネット通販をやってたとかいうニュースをよく見るが、まあ、多少なら大騒ぎするほどではないが、毎日数時間とかいうものもあるようだ。
では、職場での私的活動、職場の設備の私的利用をする者のみんながロクデナシかというと、かなり面白い例もある。
まずはあのアルバート・アインシュタインだ。彼は、大学卒業直後、研究室の仕事を得られず、特許庁で事務職員として勤務している。その時期、彼はブラウン運動に関する論文を発表して注目されたが、その研究は、職場で行っていた。職場の自分のデスクの大引き出しを引っ張り出して論文を書いていたのである。無論、上司が来る気配を感じたら、引き出しをしまい、仕事をしていたフリをするためである。
また、これは記憶が確かでないかもしれないが、日本人が作った世界的に評価の高いコンピュータプログラミング言語Rubyを開発したまつもとひろゆき氏も、職場のパソコンでこれの開発をしていた時期があったような話を見た覚えがある。
もっと凄いのは、天才写真家アラーキーこと荒木経惟氏だ。荒木氏は、電通の社員時代、撮影した写真を職場のコピー機でコピーし、写真集にして各所に送付していた。そのコピー数は半端ではなかった。数千枚、いや、数千部だったかもしれない。荒木氏はこれを「職場のコピー機を有意義に私的利用した」と表明していたと思う(笑)。ところで、荒木氏は、コピーという単純で長時間のシンドイ作業を自分でやったりはしなかった。職場の女子社員に命じてやらせていた。しかも、荒木氏の写真だ。猥褻なものにきまっている。ちょっとここでは申し上げられない女性のある部分の拡大写真が多かったと聞く^^;
まあ、彼らは後に、世界に大きな恩返しもしていることから、神様も目をつぶってくれるのではないかと思う。荒木氏に関しては知らないが・・・^^;
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Comments
いいお話ですね。
そういえば、ゲーム業界でやや関連する話を、なんかで読んだことがあります。
ある青年社員が、夜間勤務で時間をもてあまし、かんたんなゲームを自分でつくって遊んでた。ある日、会社の経営者にみつかり、「明日私の部屋にきなさい」と言われる。
翌日「首になるんだろうか」と恐る恐る経営者の部屋に来た青年社員は経営者から、
「これを、商品化しろ」と思わぬ言葉をいただいた。
この商品が、この企業の隆盛のターニングポイントとなり、
後年、この青年社員は、この企業の重要なポストにつく。益々企業は発展した。
細部は違うかもですが、およそこんな話だった。
凡人の常識では見えないものが、彼らには見えるのでしょうか。
Posted by: 山口ジジイ | 2008.06.19 11:06 PM
たしか、ローレライなどの福井晴敏さんが、警備員だったころに、暇すぎて小説を書いて、それを同僚に褒められて応募した、なんてことが前テレビでやってましたね。
警備員はちょっと特殊かも知れませんが、似てるので。
ここに挙がってる例は全部生産ですね、事件になってるのは消費に近いタイプなのが問題なのかも知れません…。
Posted by: hideto | 2008.06.20 12:43 AM
★山口ジジイさん
はじめまして。
あら!偶然に、昨日、山口ジジイさんのブログを読み耽っておりましたよ。建築士資格取得のためのあれやこれです。
私は一頃、IT資格の取得に励みました。私のは資格であり、免許ではありませんが、資格取得の勉強は絶対に有意義であったと思います。
いい話・・・。アラーキーのはどうかと思いますが(笑)。
青年社員の作ったゲームの話は良いですね。やはり、社長はそうでないといけません。
今は、社員に勝手なことやらせる余裕がない会社が多いですね。
★hidetoさん
そうかあ。生産なら可かあ。
まあ、社長さんから言えば、「しっかり仕事してくれ~!」でしょうけどね(笑)。
学生時代でも、試験前夜ほど小説を読みたくなるとか、人間、余計なことの方が楽しいというのはあるかもしれません。そんな時は想像力も発揮されるかもしれませんね。
Posted by: Kay | 2008.06.20 09:54 PM