コロンブスの卵再考
これは、何の仕掛けもなく、ただ、テーブルの上に生卵を立ててみたものである。
注意深くやると、割に簡単にできる。
昔、集中力の訓練のつもりでやったものだが、ちょっと心を鎮める時には良いかもしれない。
ミスター・マリックは、テーブルの上に5円硬貨を立て、それを倒さないように、その穴に爪楊枝を通すという訓練を紹介していたこともある。
いずれも、コツは、テーブルに肘をつけることである。
コロンブスの有名な「コロンブスの卵」の話は、ゆで卵を使い、先にトライした人はうまくいかなかったが、コロンブスは卵のお尻(頭?)をテーブルに叩きつけてへこませて立たせたというが、この通り、そんなことをせずとも、生卵でも立つのである。
パイオニアがいつも特別に賞賛されるのは、コロンブスの言うとおり、一番最初にやることが、とてつもなく難しいことが多いからである。だが、我々はそれを忘れがちだ。
「では、まずは私が」と行動した者が世界を進歩させてきたのである。
しかし、基礎の段階では、型にはまることも必要な場合が多い。単調で退屈な基礎を延々と繰り返した後に独創性を発揮するチャンスがある。そして、そのタイミングを計ることは、さして難しくはないはずだ。結局、成功する人というのは、単調さに耐える忍耐と、一歩を踏み出す勇気を併せ持ち、謙虚に天の理に従う者なのだと思う。
The comments to this entry are closed.
Comments
素晴らしい講義でした
私の好きな内容です
『単調さに耐える忍耐と、一歩を踏み出す勇気を併せ持ち、謙虚に天の理に従う』
言葉では、簡単に表現できますが実際行う事は、とても難しい事だと感じます
経験と実績そして、先見の明が必要ですからね
今夜のセミナーにwで・・
Posted by: ヒデピョ~ン。。 | 2008.06.29 12:33 AM
★ヒデピョ~ンさん
『単調さに耐える忍耐と、一歩を踏み出す勇気を併せ持ち、謙虚に天の理に従う』
どうも日本は、これと真逆の方向に行っているみたいです。
よって、勝つのは容易いです。
Posted by: Kay | 2008.06.29 06:31 PM