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2008.06.17

ジョージ・ルーカスが映画を駄目にした

1ヶ月前の大昔に書いて放っておいた記事です。
映画「南から来た用心棒」で、帽子を弾丸で穴だらけにされたアリゾナ・コルト(主人公の流れ者のガンマン)が言います。「新品だったんだぞ。5~6年前に買ったばかりだ」

映画は、1977年の「スターウォーズ」から駄目になった。
ジョージ・ルーカスやスティーブン・スピルバーグが、映画を芸術の位置から蹴落とした。
これに加担した映画監督としては当然キャメロンがあげられる。

「スターウォーズ」以降の多くの映画、特に近年の娯楽映画は面白過ぎる。
見せ場は次々に訪れ、エキサイティングでエキセントリック。観客は完全に思考停止して、本能的なイメージ力だけで楽しめる。

日本のお笑いにも同じことが言える。
面白すぎる。テンポの良さ、分かりやすさが凄い。観客を見ると、若い女性が、全く何も考えず、間抜けな顔で大笑いしている。これは恐怖である。
こういったお笑いのスタイルは、若い芸人が先導しているが、ベテランもこれに追従せざるを得なくなった。

面白い本を探している友人がいたら、サミュエル・ベケットを薦めてみると良い。おそらく、友人を1人失うだろうが、そんな友人、いない方が良い^^;
登場人物は、イケメンでも美少女でもヒーローでも賢者でもない。痴れ者の愚者ばかり。彼らが何の意味もない会話を続ける。実は何か意味があるのかと言うと、やはりない(笑)。いつ、ストーリーに盛り上がりがくるのかと期待して読み続けるが、それはついに最後までない。
あまりの退屈さに、読者の想像力がひっそりと活動を開始するのだ。意味もないものに、勝手に意味を付けていくかもしれない。そうすれば、文章に味も出てくるであろう。
本来、芸術とは、作者と鑑賞者の共同作業であるのだ。

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