繰り返す度に気付く
読書家には、大雑把に言って、乱読派と熟読派がいるらしい。
私は、本来、熟読派である。
気に入れば、同じ本を何度でも読む。
また、同じ映画、アニメも、しつこく何度も見る。
小学生の時は、「ピノキオ」「みつばちマーヤの冒険」「怪傑ゾロ」をとにかく何度も読んだ。
マーヤからは、人の良いところだけ見ることを、ゾロからは女の子の口説き方を教わった(笑)。ピノキオからは、欲にかられると馬鹿になることを学んだ。また、やせ我慢の良さも。
数年前、ニサルダガッタ・マハラジ「アイアムザット」を読み、一生、この本だけを読もうと思った。だが、4回目を読んでいる時、他の本にも興味が出てきて、いったん中止とした(笑)。
映画では、淀川長治さんは、アラン・ドロンの「太陽がいっぱい」を4百数十回見て、その度に必ず涙を流したらしい。
私は、ある頃、ノーマン・ジュイソン監督の「ジーザス・クライスト・スパースター」(1973)を、録画ビデオで70日間連続して、毎日欠かさず見たことがある。飽きることは全くなかった。
アニメでは「灼眼のシャナ」全話のDVDを繰り返し連続7回、「涼宮ハルヒの憂鬱」は20回以上見ているはずだ。
実に多くの気付きや学びがあった。
賢者と言って良いと思うある人は、おそらく「ローム大霊講話集」と思うが、ある霊能の大家の人に、これをボロボロになるまで読めと言われ、12年かけて、閉じ糸が取れて本当にボロボロになるまで読み、その本を持って弟子入りを願ったら、その大物霊能力者は涙を流して喜び、弟子になる必要はない。友人になってくれと言ったらしい。
意志の強さと誠意。何かを成し遂げるために必要なものだろう。
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