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2008.05.20

働かないならブログを書こう

ふと思い出して、Amazonで本多信一さんの本を検索したら、すごい数なので驚いた。
私が昔、本多さんの「会社をやめてどう生きるか」を読んだ時は、それが本多さんの初めての本かそれに近かったと思う。実は、私は本多さんの本ではそれしか読んでおらず、その後のことも全く知らなかったのだが、この本を憶えていたのであるから、よほど気に入っていたのだと思う。

本多さんは、脱サラして起業したのだが、正直、起業などというカッコいいものではない。
小さい部屋を1つ借り、なんでも相談屋みたいな看板を出したのだと思う(10年以上前に読んだきりで、かなり曖昧かもしれない)。
常識的に考えても、そんなんで客が来るはずがない。
収入はゼロだ。しかも、本多さんには奥さんがいて、奥さんは妊娠していた頃だという。先行き不安などというものではない。奥さんには、「少しは客が来た」などと言っていたらしいが、とにかく誰も来なかった。
そこで本多さんは営業・・・などはしなかった。1980年くらいのことで、今のようにインターネット広告を手軽にやれる時代でもない(やっても効果はないが)。
本多さんは、原稿用紙を買い込み、とにかく何か書き始めた。暇なので書く時間はたっぷりある。ノルマを決め毎日欠かさず書いた(1日400字詰原稿用紙1枚だったと思うが)。金にはならないが、相談業が仕事ではなく、モノ書きが仕事になったわけだ。
本多さんの言うには、無理にでも書いていると、いやでも文章力が付いてきたという。
そして、相談業と共にライターで成功したわけである。
本多さんは、常識さえあれば、誰でも独立できると書かれていた。

本多さんは内向的な性格であるようだ。ひきこもりとまでは言えないかもしれないが、それに近いのではないかと思う。
日本を代表する思想家である吉本隆明さんも、作家になりたければ、毎日書け、書けなくても書こうとしろと言っておられる。それを10年続けられれば、必ずモノになると言う。そして、吉本さんは、はっきり自分をひきこもりと言う。

現代の我々は、吉本さんや本多さんと比べると良い時代にいると思う。
彼らは毎日書いたが、書いたものを読んでくれる人はほとんどなかった。ブログなんてものがなかったからだ。いや、せめて10数年前のパソコン通信があれば、電子掲示板等に書いておけば誰か読んでくれた(難癖も付けられるが)。
ひきこもりで、働かないのなら、せめてブログでも書いたらどうだろう?ただし、書くからには、必ず毎日書くことだ。吉本さんの言うように、書けなくても書こうとすることである。10年続けば、吉本さんの言うところでは、必ずモノになるそうだ。
さて、私もブログ始めて3年弱。ほぼ毎日書き始めて1年。後9年で作家である(笑)。

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Comments

おはようございます☆>_<

私に都合の良いことばかり書かれてあるKayさんのブログに通いっぱなしです。笑 ^m^

でも…決して誤解は生みたくないのですが、それでも人生なんて自分の都合の良いように生きて行った方が(自分にも良いし、回りの人、環境にも、世界にも良い…)って気が付いたんです…。
あまりにも単純明快過ぎて自分のブログ内にはどのように書けばよいのか解らないんですけど…笑^^;

本多さんの成功は…心地が良いですね☆!
…よっし…私も、もの書き目指して頑張るぞ!!>_<


Posted by: りば^^ | 2008.05.21 08:59 AM

★りば^^さん
是非、物書きになって下さい。
アメリカの作家マイク・ハーナッキーは、人に「作家ですか?いいですねえ。私も作家が夢だったのです」と言われたら、必ず、「ではあなたも作家になればいいじゃないですか」と返すそうです。彼もまた、ある日突然、作家になる夢を思い出して作家になったそうです。
では、どちらが先に芥川賞を取るか勝負です。まあ、私はスニーカー大賞か電撃大賞ですが^^;

Posted by: Kay | 2008.05.21 09:39 PM

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