人生を変えるきっかけ
自分の価値を疑ったことがあるだろうか?
これを突き詰めると、「自分には、果たして生きる意味なんてあるのだろうか?」という疑問に行き着く。
こう考える人間は、非常に優れた特質を持つ。なぜなら、それは、この世には何か隠れた大きな意味があることを感ずいており、自分がそこから遠く離れているように感じているからである。
もっとも、首尾よく、その「意味」を見つけても、退屈な日常に戻ると鬱になるというのが、ロマン主義の芸術家であるらしい。彼らは、世界を詳細に調べ、何かを見つけることもあったが、それは受動的に得られたものであるため、日常の鬱事もまた受動的に受け入れて絶望するのだ。
当代随一の人気小説「涼宮ハルヒの憂鬱」の涼宮ハルヒもそんな人間だった。彼女は、小学6年生の時、自分が取るに足らないちっぽけな人間であることを思い知る。自分は特別な人間だと思っていたが、そんなことは全くないことに気付き、愕然とする。
彼女は、決して不幸なわけではなかった。学校も家庭も、とても面白いと思っていた、さらに彼女は、とびきりの美少女であるというアドバンテージもあった。しかし、それらは全て色褪せた。彼女の場合は、自分で自分を変えようとした。「待っているだけの女じゃない」ことを世界に訴えたのだ。しかし、高校生になっても何も変わらない。いや、彼女は変わらなかったと思っていた。しかし、彼女は、ちっぽけな人間どころではなくなっていたのだった。
「宇宙戦争」のH.G.ウェルズの未訳の作品「ポリー氏の物語」で、ウェルズの分身であるポリーは「人生が気に入らなければ、変えてしまえばいい」と言った。
諦めない人間に不可能はない。
そうえば、「キューティーハニーF(フラッシュ)」のハニーの決めセリフは「あなたの人生、変わるわよ」だった(笑)。
つまらない人間でいることが嫌になれば、人生を変えてしまえば良い。ハルヒのようにね。
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