情けは人のためならず
「情けは人のためならず」という諺ほど、人によって異なる解釈を持たれているものはないと思う。
この諺には、2通りの異なった意味が知られている。
1つは、「情けをかけることは、かけた相手のためにならない」という意味だ。例えば、宿題をやってない子に、自分の宿題を丸写しさせてやっても、その子のためにならないという意味だ。
もう1つは、「人に情けをかけるのは、かけてやる人のためでなく、自分のためである」という意味で、かけた情けは、回りまわって自分に返ってくるという意味だ。
実は、私は、この諺の正しい意味は最初の方のものだと思っていた。
しかし、正解は後の方の意味であるらしい。
このように、私は、この諺を、「情けは、かけた相手のためにならない」という意味と思っていたが、政木和三さんに本来の意味を教わっていた。
政木さんは、大阪大学で、自分が所属する学科以外(工学部全学科と医学部)の研究も大いに手伝い、そのおかげで幅広い知識や経験が出来、後に数多くの発明ができたことを持って、「情けは自分のためである」と悟ったということだ。
尚、谷川流さんの人気小説シリーズである「涼宮ハルヒ」シリーズの1つ、「涼宮ハルヒの陰謀」で、この諺の本来の意味を書いている。
そして、今は私も、この諺の本来の意味が正しいことを実感している。
人にかける情けとは陰徳のようなものである。人が運を向上させる唯一の方法は陰徳を積むことだ。神に祈ろうが、神霊にすがろうが、潜在意識を活用しようが、宇宙に感謝しようが幸運は訪れない。ただ陰徳のみにその力がある。
逆に言えば、陰徳を積めば嫌でも幸運に恵まれる。
利己的でも良いから陰徳を積めば良い。陰徳であるから、虚栄心をくすぐられることもない。
その上で力を得たければ、自己に厳しい制約、すわなち、掟を定めると良い。
世の中なんて、簡単で難しいものである。
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Comments
俺はこう見えて、自分に厳しい制約を定めている。
酒、煙草、女はやりますが、
コーヒー、甘いもの、あと肉類は一切口にしません。
ストイックだと思いません?
毎日、プールで有酸素運動も
かかさずやっている。プロレス、相撲、野球は
今は観戦するだけ。だって怪我するもん・・・。
ただ、煙草はチェーンスモーカーで、
時代と逆行していて、周りから非難される毎日です。す昔の日本の親父は堂々と居間で煙草吸ってたのになぁ?
昭和の親父は威厳があった?
いや、明治までかな?
Posted by: トーゴー | 2008.04.20 10:10 PM
★トーゴーさん
実は私は、妻は旦那が帰ってきたら、三つ指をついて出迎えるのが当然と思っていますし、それができてこそ日本は良い国になると思います。
娘の携帯代がおやじの小遣いより多いというのは、冗談としても面白くありません。そんな家庭がもしあれば、その家は終わっているはずです。
Posted by: Kay | 2008.04.21 09:58 PM