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2008.04.06

報恩

およそ人間の考えることで、恩に報いようとするものほど美しいものはない。これに比べたら、恋人を想う心などカスと言って差し支えない。
仏典にこんな話があった。竹やぶが火事になり、多くの動物が逃げ場を失った。1羽のおうむは、身体を池の水にひたすと、炎の上で羽ばたいて水をかけた。それを何度も繰り返す。それを見ていた神はおうむに「おまえの心はけなげであるが、その程度で何ができよう」と言った。しかし、おうむは、長い間住みかを与えてくれた竹やぶへの恩に報いるため、そして、動物達への慈悲の心で行っていることが成らぬはずがない。自分は次の生に及んでもやり通すと宣言した。心を動かされた神は、おうむと協力して火事を消した。
世界的建築家の安藤忠雄さんは、決してエリート建築家ではなく、独学で建築の勉強をし、サラリーマンとして個人住宅の設計をしていたようだ。安藤さんは、自分に仕事をさせてくれた大阪という都市に恩義を感じ、いろいろなボランティア活動をしていると聞く。
プロレスのジャイアント馬場さんは、初めてアメリカに武者修行に行った時は、今のイチローさんや松井秀喜さんらと全く違い、行きの飛行機のキップをもらったきりであったようだ。右も左も分からない中で、ボボ・ブラジルやジン・キニスキーといった大物レスラーなどが世話を焼いてくれた恩を決して忘れず、自分が大スターになっても、控え室では常に小さくなって先輩レスラーを立てていたようだ。また、ブラジルやキニスキーがすっかり年を取っても、定期的に日本に呼び、高いファイトマネーを支払い続けたと聞く。
恩を忘れない人間が成功しないはずがない。
不要なものを求めなければ、必要なものは必ず得られるが、大きく成功するかどうかは、陰徳の数と、自己にどれほど厳しい制約を課したかによって決まる。その上、恩を忘れない人間であれば、さらに成功するだろう。
ただ、成功の度合いが大きいと、煩いごとも、予想もできなかった程増える。正直言うと、そこそこ欲しいものは何でも買え、自分の時間をたっぷり持てるあたりが一番幸福ではないかと想う。
もっとも、宿命からは逃げられない。大物になる運命にある者は、それに応えるしかない。ある意味、気の毒ではある。

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Comments

久しぶりに参上しました^^

kayさん節は、いつ読んでも納得することが多いです
最近、セミナーを疎かにしてましたので余計に新鮮に感じましたよ
陰徳の数と、自己にどれほど厳しい制約を課したかによって決まる
納得です!^^

今夜のセミナーにwで・・

Posted by: Hide‐Pyon | 2008.04.06 at 11:22 PM

私も陰徳積みたいなあ(笑)。
いまのうちに積んどかないと、後がコワい^^;

Posted by: Kay | 2008.04.07 at 09:55 PM

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