異世界への扉
春というのは、そこここに異世界への扉が開かれているはずの頃だ。
異世界とはどのようなものかというと、例えば、H.G.ウェルズの「堀についたドア」という短編小説に実に美しく描かれている。この物語の主人公は、少年の頃、一度だけ、その世界に入った。その後、何度かチャンスはあったが、ついに二度とそこを訪れることはなかった。
ウェルズがなぜ、こんな突拍子もないことを小説にしたかということであるが、いろいろな国に伝わる似たような伝説を読んだか、あるいは、自分でその世界をちらと垣間見たか。
その異世界。仮に次元界とでも呼ぶことにする。この世と重なるように存在するが、普段は見えない世界。いきなりその世界を見ると、幽玄の世界としか言いようがない。川が流れていたり、花が咲き乱れている場所が多いし、妖精や天女もいるし、そこに入れば仲良く彼女達と遊ぶこともできるであろう。
そのような次元界に入る方法も、いろいろに伝えられている。例えば、子供の頃に住んでいた処の風景を思い描き、その中に入っていくようにすれば、知らないうちに次元界に入っていることもある。
あるいは、想像の力を使って絵の中に入っていくという方法もある。
うとうとしながら、美しい天女と戯れる想像をしていると、一瞬、その世界にいることもある。人はそれを夢と言うし、確かに、それが夢というものだろう。
愉快な仙人と酒を酌み交わすのも楽しいものであり、そのような想像をしていると、次元界の波長とすっと同調することもある。
次元界との接触は、心を豊かにし、精神や身体を癒し、活力を与えてくれることだろう。
我々人間にとっても、その世界は非常に大切なものである。
The comments to this entry are closed.
Comments
想像力でもなく、
想像をはるかに越えた人と
実際、接触し酒を酌み交わすのも豊かですよ!
http://www.artsliders.com/2008/04/post_116.html#more
Posted by: トーゴー | 2008.04.24 08:11 PM
部屋の散らかり具合が素直に気に入った。
混乱の中にこそ美は存在する。
まあ、私も部屋も散らかっているので(笑)。
年も30以上違うと、かえってうまくいくものらしい。最初から異なる人間という認識ができるのがその理由らしい。かえって、15違いくらいだと、相手との違いが分からなくて。自分のペースを主張するらしいですね。
良いお友達がいて羨ましいですね^^
Posted by: Kay | 2008.04.24 10:42 PM