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2008.04.14

どんな顔をしていいか分らない出来事

本日は名文・・・のはずだ(笑)。

「どんな顔をしたらいいのか分らない」といった経験がおありか?
これは、自分の理解の範囲外のことが不意に起こったり、自分の感情を自分で理解できない時にそうなるものと思う。

有名なスポ根漫画「エースを狙え」で、ヒロインの岡ひろみが、テニス部の新入部員の女子で「お蝶夫人2世」と言われる超美少女に「好きです」と告白された時、こわばった顔で彼女をただ見つめた時がこれであった。
岡ひろみは、どんな顔をしたら良いか以前に、今、自分がどんな気持ちなのかが分らないのである。

高橋留美子さんの「めぞん一刻」という漫画で、テニススクールのコーチでプレイボーイの2枚目である三鷹瞬が中学生の時の奇妙な写真があった。テニスウェアで優勝カップのようなものを持っているが、笑い顔と泣き顔が合わさった妙な顔をしている。
実は、持っているのは準優勝のカップで、決勝で負けたことが悔しかったが、写真撮影が始まったので笑ったものであるらしい。
三鷹の花嫁になる予定の清楚なお嬢様は、自分を見る三鷹の顔が、これと同じだという。
三鷹は、彼女が嫌いではない。むしろ、だんだん好きになってきている。しかし、彼が一番好きなのは響子だ。
彼女は言う。「2番目って、嬉しくないのですね」
図星を突かれた三鷹は動揺したが、三鷹はこれで吹っ切れた。今度こそ、本当にこの優しい、まだ少女のように純粋な彼女を選んだのだ。

「新世紀エヴァンゲリオン」で、この手の有名なネタがある。
生存が全く不明と思えた綾波レイが無事であると分った時、碇シンジは思わず泣き出す。
レイはクールな顔で、「どうして泣いているの?」と尋ねる。シンジは「知らないよ」と答え、泣き続ける。
レイは困った顔で言う。「ごめんなさい。こんな時、どんな顔をしたらいいか分らないの」
シンジは「笑えばいいと思うよ」と言い、レイは少し間を置いたが微笑んで見せる。
その笑顔が自然であったのは、レイも気付かない自分の本当の感情は「嬉しい」であったからだ。

どんな顔をしたらいいか分らない出来事は、人を成長させるのである。
それは、本人にとってサプライズであるからだ。
予想もしなかった出来事。それは精神をかき乱すのであるが、必死に対応すれば精神を強く大きくする。

「スピネル、この世で一番楽しいことは何か知ってるかね?」
「何ですか?エリオル」
「予想しなかったことが起こることさ」
(CLAMP著「カードキャプターさくら」より)

「イエスよ、お前は我々の神ではない。サイコロが我々の神だ。予期せぬことでさえあれば、なんでも起こるのが最善だ」
「父よ、なぜ我を見捨てたもう」
(W.B.イェイツ著「カルヴァリー」より)

しかし、臆病者は予期せぬことを嫌う。予想できる人生を選ぶ。それでは、人間最大の喜びである成長の機会を逃す。

だが、悲劇もまた、人から表情を奪う。
小林麻美さんのヒットアルバム「クリプトグラフ」にあった「グランプリの夏」という曲だと思うが、「あまりに悲しみが大きいと何にも感じなくなってくるのね」という詩があったが、うまく表現している。このように、真理を突いた言葉は1回聞いたら憶えてしまうものだ。
こんな時は、時間はかかるかもしれないが、やはり立ち直らないといけない。聞くところによると、神は耐えられない試練は与えないものらしい。ギリギリの大きな試練は、最大の成長の代価でもあるのだ。
この歌、恋人であるレーサーの彼が、競技中に事故で死ぬものであったが、彼女は自分がレーサーになるというものであった。

慣れていない感情に襲われた時も、どんな顔をしていいのか分らない。

谷川流著「涼宮ハルヒの動揺」で(最近、これの引用が多い。それほど奥深い小説である)、キョン(高1男子)が、持っていたメモ用紙をくしゃくしゃに丸めて窓から投げ捨てた。
すると、なんと、その落下地点に涼宮ハルヒが偶然に通りかかり、そのメモを拾い上げてしまう。「見るな!」キョンの叫びも虚しく、ハルヒは丹念に読み上げる。そこには、まさにキョンの字で、長門有希への愛が切々と書かれていた。
部室に上がってきたハルヒは、キョンの必死の弁明に全く耳を貸さず、キョンにこの世の最大のリンチをまとめて加えずにはいられなかった。とりあえずの命令は3階の窓から飛び降りろであった。だが、ハルヒの顔は奇妙に笑っていた。著者は決して書かないが(ハルヒが恐いのだろう)、ハルヒはキョンが好きだ。世界を終わりにしようとした時には、この世でただ1人、キョンだけを新しい世界に連れてきたくらいであった。しかし、ハルヒにその自覚はない。いや、自分の意思の全てでそれを押さえ込んでいるようだ。しかし、正直な気持ちは心の中で容赦なく突き上げてくるのだろう。それをうまく扱えないハルヒは、どんな顔をしたらいいか分らず、半分笑っているおかしな形相になってしまったのだろう。ツンデレ乙女とは可愛いものである(笑)。

さあ、皆の衆!どんな顔をしていいか分らない体験をどんどんしようではないか?
学園の(あるいは会社の)マドンナに告白されたとか・・・ね。なるほどそれは、予想外で慣れていない出来事であろう(笑)。

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Comments

名文や~~
どんな顔して、いいのか、、分からん、、、
っつうのは、嘘で~す。

おとなしい、ほとんどしゃべることなく黙々と、
目の前の「書」に取り組む我が塾生がいます。
先週その人のところへ、指導する?為に横に立ち、
その人の筆を持つ手の上から、私の手を添えて、
ナゾリ書きなど致しました。
私が「この感覚、、お分かりですか」と言いましたら、
「人生は爆発ですね!」と言われました、、

どんな顔をして良いのか分かりませんでした、、
何て言って良いのかも分かりませんでした、、

仕方がないので、、
「筆は爆発させないように、、」と返しました、、

人って、、見かけによらんもんですなぁ~

Posted by: 華文字 | 2008.04.15 12:07 AM

★華文字さん
いきなり、「人生は沼ですね」って言われるより良いですね。それこそ、どんな顔をすれば良いか・・・^^;

ちなみに、私は、人は見かけによらんな~と思ったことはないです。我が霊眼には真の姿が見えるのじゃあ!!!
じゃなく、見かけはもともと信用してませんので^^;

Posted by: Kay | 2008.04.15 10:00 PM

サイの目は、夢中になれる・・・。
ただ、キャバクラのネーちゃんは、
プロレスみたいに八百長するから・・・。
まぁ、その予定調和を楽しむのも
ハッピーですよ!
フトコロ寒くなっちゃうけど・・・。
俺、ただのオヤジかなぁ・・・?

Posted by: トーゴー | 2008.04.16 01:54 AM

★トーゴーさん
料金払った上に、サイの目で巻き上げられていては大変ですねえ。
それでハッピーなら、かなりの大物です。

Posted by: Kay | 2008.04.16 09:56 PM

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