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2008.03.29

自己投影

小説を読むと、小説自体の内容より、著者のあとがきを覚えていることがよくある。
あとがきは、ほんのついでの話である。しかし、ここにこそ著者の純な人間性が表れる。
江戸時代の禅僧である道元の「正法眼蔵随聞記」などは、道元の弟子が書いた、道元のついでの話の集大成であるが、これが実に味わい深い。新約聖書の福音書もまた、イエスの4人の弟子がイエスの言動を書いたものであるが、ついでの話をもっと盛り込んで欲しかったところである。
私は子供の頃、平井和正さんの狼男(ウルフガイ)シリーズを読み、その小学生の時でさえ、やはりあとがきばかり記憶に残った。平井さんは1938年5月生まれなので、もうすぐ70歳である。彼が中学生の時は戦時中だったのだが、クラスメイトの女の子が学校に来なくなり、しばらくしたら、毒々しい化粧をして米兵の腕にぶら下がっていたというお話を書かれていた。それに対する平井さん自身の気持ちを何も書いておられなかったのが、かえってこちらにいろいろ考えさせるものである。ナイフの決闘もしたと言う。これに関しても、顛末が書かれていないので、ひたすら想像するのみであった。

さて、シリーズで450万部という非常識な売上を誇る、谷川流(たにがわながる)さんの「涼宮ハルヒ」シリーズの2冊目の「涼宮ハルヒの溜息」を読んだが、これもあとがきの印象が大きかった。
谷川さんは、夏だというのに、池で一羽悠然と泳ぐマガモの雄を見て、最初は春先に仲間においてけぼりを喰らったのではと心を痛めたらしい。しかし、そのマガモ君が夜中にウロウロしているのを見て、「なんだ、単に変なヤツだったのか」と思ったらしい。
一緒に北に行こうと誘う仲間に対し、「いや、俺はここに残る。理由は特にない」と主張して残ったヒネクレモノと思ったようだ。(このマガモのセリフ、私は大好きだ!!)
だが、結局のところ、人々がエサをくれるので居心地がよく、移動しないマガモも結構いることが分かったらしい(笑)。
私は、谷川さんはそのマガモに自己を投影したのだと勝手に思っている。彼は、仲間においてけぼりを喰らうようなことが多かったかもしれないし、集団行動に馴染めないヒネクレモノと自分を思っているのかもしれない。
そして、こう言っている私自身が、そのように谷川さんに自己投影したのであろう。
こう考えると、やはり世界は自己投影から成り立つ部分が非常に多いことになると思う。
世界は涼宮ハルヒを中心に回っているのだろうが、実はそれは誰にでも言えることなのである。

Ryoko
私は、「涼宮ハルヒ」シリーズの登場人物では、この朝倉涼子が一番好きだ。この作品のヒロインの一人である長門有希と同じく、対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェース、つまり、身体を持たない宇宙人が作った有機アンドロイドである。この人に殺されたいものである。
写真は有限会社マックスファクトリーの製品「涼宮ハルヒの憂鬱 朝倉涼子 (1/8スケールPVC塗装済み完成品) 」である。私はAmazonで買った。欲しい方は恥ずかしがらずに早く買うように(笑)。

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Comments

レア物ですね!
裸にすればこれまたレア物ですか?(笑い
私は、どうせ買うなら人間の方が良いです^^

今日もwで・・

Posted by: Hide‐Pyon | 2008.03.29 at 01:07 PM

人間は面倒ですから、私は人形の方が良いですね(笑)。
レンタルとかリースなら人間でもいいかな・・・と(アブない)

Posted by: Kay | 2008.03.30 at 09:40 PM

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