ジョー・ジラード
ジョー・ジラードのサイトを見つけた。
懐かしい名だ。
向上心あるビジネスマンには馴染みの名であるかもしれないが、私も昔、彼の本を読んだことがある。
彼は、1928年に貧しいデトロイトの下町で、イタリア移民の家に生まれた。
肉体労働を転々としたが、年を取るたびに貧しくなり、妻子もある35歳の時、妻に「食べるものを買うお金を頂戴」と言われた。家にはお金が全くなかったのだ。
ジョーは、車のセールスマン募集に応募し、採用されたが、そこは完全コミッション制だった。つまり、売らないと1セントも貰えない。
店にやってきた客の相手を無理に換わってもらって売り込みにはいった。ジョーはその客を買わずに返すことはできなかった。この客に売って、妻や子供達の食べ物を買わないといけないのだ。そして、本人にも、どういう経過であったか記憶がないらしいが、この最初のセールスに成功する。
その約3年後から12年間連続、世界一のセールスマンとしてギネス認定される。
車のセールスマン時代、15年間で13,001台を売った。
本のタイトルは憶えていないのだが、1つ、印象に残った言葉があり、それは、あまり有名な言葉でないと思う。
それは、「誰でも優秀なセールスマンとしてスタートする」であった。
これは、言ってみれば「初心忘れるべからず」に近いものと思うが、とても切実な言葉だ。
もちろん、セールスであろうと、いかなる職業であろうと、実際は、経験を積み、実践の裏付けある知識を持ってこそ実力がつく。だが、何かを始めた時の、純粋で謙虚な気持ちに優る大事なものはない。それを持ち続けてこそ世界一にもなれようというものである。言うまでもないが、初心が大事といっても、いつまでも新米気分、若手気分というのとは全く違う。
そして、初心を保つには自制が必要である。また、慢心しないことだ。分ってはいるが難しいことかもしれない。
「パントマイムの神様」マルセル・マルソーも「初心者である部分を大事にしたい」と言っていたが、同じような想いではなかったかと思う。
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Comments
ただ今参上^^
『初心忘るべからず』は、私の産業、農業にも言えることです
その時その瞬間が始めての出会いであり経験
忘れては、いけない志だと思います
今夜のセミナーにwで・・
Posted by: ヒデピョ~ン。。 | 2008.03.15 12:30 AM
そういえば、私は仕事での初心を忘れてましたよ(笑)。
中学生か高校生の腕のいいハッカーを見ると思い出すのですが。
まあ、ハッカーでなくても若いコはいいですね^^
Posted by: Kay | 2008.03.15 09:20 PM