« 勇気と英知の言葉 | Main | やってみなければ分からない »

2008.02.10

斎藤一人さん

斎藤一人さんという人をご存知でしょうか?
毎年、高額納税者の上位におり、いわゆる「自分で稼いだ」額では常に日本一と言って良い方かと思います。
書店に行くと、斎藤さんの本が沢山あります。私も、斎藤さんの最初から2冊か3冊位までは熱心に読みました。そして、今はどうか分かりませんが、ある時期から本がおかしくなってきました。
「『ツイてる』と口に出して言えばツキが来る」
「『ツイてる』と千回言えば、ツく人間になる」
とか、金運カードとかを作り出した頃からです。
本人には何か狙いがあるのかもしれませんが、あまり良いこととは思いません。
人間というのは、誰でも幸福になりたいし、そのために成功したいと思っています。そして、自分の人間性や、その人間性が根本原因なのですが、他人との人間関係を変えずに成功したいという幻想を追うものなのです。占いや、潜在意識による成功法則が根強い人気があったり、どう見ても胡散臭い占いオバさんや自称霊能力者が立派に見える(見たがる)のもそのためです。
しかし、実際は、人間性や人間関係を変えずに成功することはありません。
人間性を上げたり、人間関係を良くするとは、早い話が、譲り合いではなく、一方的に譲ることです。それも、特定の人にそうするなら、むしろ、人類全員にそうしない方が絶対に良いのです。
一方的に譲るとは、例えば、道を歩いている時、向こうから人が来て、しかも同じコースを取っていたなら、お互いがそのまま進むには、「両方が道を譲る」「こちらが道を譲る」「相手が道を譲る」の3通りしかありません。お互いが道を譲り合うのは気持ち良いものかもしれません。
昔であれば、道を譲らないのは若者の特徴でしたが、今は老人と言えるような人でも決して自分は譲らない人が多くなってきました。私は通勤時、近くの中学校の教師とよくすれ違いますが、彼らは決して道を譲りません。また、少々避けたくらいでは、無意識的かもしれませんが、むしろこっち側に寄って来て、こちらは更に大きく譲らないといけません。中年過ぎの教師ももちろんそうです。
エマーソンの本などを読むと理解できるのですが、こんな時は絶対に譲った方が身のためです。譲った方が支配力を得ます。譲らせた方は力を失くし、貧相になっていきます。それはあまりにあからさまです。
相手が子供の時は、歩く速度を落とし、譲りやすいようにしてあげます。相手に力をあげるためです。そのためには、こちらは少々力を失くしても良いのです。

話が斎藤さんから少し離れましたが、譲れない人間が「ツイてる」なんて何千万回言ってもツくことはありません。それを知らずに、「ツイてる」って必死で念仏している滑稽な人も多いかもしれません。
斎藤一人さんの本なら、一番最初の「変な人が書いた成功法則」(講談社+α文庫)だけで十分です。この本の帯には「斎藤一人が最初に全てを書いた本!!」と書いてあります。全て書いたのですから、2冊目は要りません。いえ、実は、この本ですら、最初の方だけ読めば十分です。後の方に行くと、もはや喋りすぎです。それだけ、最初に素晴らしいことが書いてあるとも言えるのですが。

↓よろしければいずれか(できれば両方)クリック願います。人気投票です。
人気blogランキングへ ブログランキング・にほんブログ村へ

|

« 勇気と英知の言葉 | Main | やってみなければ分からない »

Comments

深夜にお邪魔します^^;
是非、今度読んでみたいと思います
参考に為りました^^

今夜のセミナーにポイッと・・・
今回は、絵文字でサービスです(笑い

Posted by: ヒデピョ~ン。。 | 2008.02.11 01:31 AM

私も本日、再読しました。
シャケはシャケとか書いてましたね(笑)。

Posted by: Kay | 2008.02.11 08:18 PM

こんにちは

楽しく読ませていただきました

私は少し違った読み方をしております

政木先生も斎藤一人さんも根源は同じことを言っていると思っています

ただ、違うのは私のような凡人が解りやすいように、実行しやすいように、斎藤一人さんは言っているのではないでしょうか

ちなみに私は政木先生の方から、入って行きました
その後、斎藤一人さんです

私は斎藤一人さんの、教え方を中学校で体験しています
それは、一人さんの千回とか百回とかのことですが
私みたいな凡人は、そのぐらい自分自身に言い聞かせないと、すぐ忘れてしまいます
最初に言葉ありき、と言う諭し方は正しいと実体験で経験しています
まず、心の中に言葉を入れることが私のような凡人には、その後の考え方、実行していく上で大変にやりやすい方法だと思います

このような、ことを書かせてもらいありがとうございます
感謝感謝

Posted by: iso | 2008.02.15 02:16 PM

isoさん、こんにちは。

政木さんも斎藤さんも、根本は同じことを言っているというのは同意です。
まあ、私の見方も一面的なものであり、いろいろな考え方があっていいですね。いや、ツイてるツイてる(笑)。
私は、斎藤さんに関しては「困ったことが起こるはずがない」が究極と思います。これを多くの人に分かって欲しいとは思っています。
政木さんは縁あって、直接いろいろお話を聞けましたが、斎藤さんには逢えるかなあ~。まあ、逢う運命なら逢うでしょう。

Posted by: Kay | 2008.02.15 09:45 PM

The comments to this entry are closed.

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 斎藤一人さん:

« 勇気と英知の言葉 | Main | やってみなければ分からない »