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2008.01.02

新しい視野

私はあまり(実際は全く)、大晦日だのお正月だのと考えない人なのだが、休暇はありがたい(笑)。
そして、休暇の間、ずっと宇宙のことを考えている。
日本の月探査船かぐやが昨年10月に送ってきた月面のハイ・ヴィジョン映像の印象もある。

私は時が経つごとに、1969年に人間を月に送り込んだアメリカの恐ろしさを実感する。
1961年にケネディ大統領が議会で、1960年代に人間を月に送ると声明を出し、それはぎりぎりで実現した。しかし、ぎりぎりで実現するのも奇跡的なミッションであった。
この有人月着陸計画はアポロ計画と呼ばれ、そのロケットはサターンと命名された。

現在のITの進歩もアポロ計画と無関係ではない。コンピュータの性能を高めたLSIの開発はアポロ計画のために行われた部分が大きい。
かつては、超ICをLSIと呼び、さらに性能が上がる度にVLSI、ULSIなどと呼んだ時期もあったが、それらに定義された性能も、いまや蒸気機関の動力性能がかつてはどうであったかと思うようなものだ。
だが、アポロにはごく初期のLSIが使用されたコンピュータが搭載されていた。
コントロールセンターのコンピュータの性能も低いので、NASAは平均年齢24歳の超秀才スタッフが運営にあたった。まさに生きたコンピュータである。
その他、機械、電気、電子、材料、航空技術等、当時の技術でよくやったものだ。

さて、よく言われるのが、「月に人間を送り込んで何になる?」だ。
最初のアポロ11号こそセンセーショナルだったが、事故を起して奇跡の生還を果たしたアポロ13号ともなると人々の関心も薄れ、テレビ中継すらされない始末だった。
「月ロケット1台で病院がいくつ建つと思っている。その燃料で、どれだけ多くの凍える人を助けられる?」とかもよく言われた。
宇宙計画の結果、実用になったことで思い浮かぶのは衛星中継、気象衛星、スパイ衛星といったものだが、月に行っても、仮に鉱物資源などがあるとしても、その採掘は現実的ではない。
宇宙計画でアメリカに常に先行していた旧ソ連が決して月に人間を送り込まなかったことが賢明と言われるくらいである。

だが、立花隆氏の著書「宇宙からの帰還」(現在は中公文庫)の中に、「一度宇宙に出た者が、以前と同じ人間であることは不可能である」といったことが書かれていたのを憶えている。
丹波哲郎氏は、この神秘的な意識変革を霊(ことに守護霊)と結びつけて説明していたが、それも1つの考え方として良いのではないかと思う(私は丹波氏はかなり好きである)。
いずれにしても、それは「新たな視野」を得たことなのである。
神秘的と思える体験により、意識が拡大し、それまでの狭い視野を壊し、新しく広大な視点に立つ。それこそが、宇宙に挑む本当の目的である。

アメリカは2020年に再び月に挑む。さらに火星をも目指すようだ。
ロケットの名前がアレスである。ローマ神話のマルスであり、戦いの神は、火星そのものを示す。不吉な名ともとれるが、強さや、壮大な計画に必要な狂乱の意気込みも必要であろう。
そして、かつてのアポロの時代と違い、いまやネットワーク時代であり、2020年ともなればさらにそうであろう。
「新しい視野」は、広く人類に共有されるはずである。

※宇宙開発計画における「新しい視野」のアイディアは、「8マンインフィニティ」(七月鏡一、鷹氏隆之)を参考にした。

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Comments

常に新しいことに挑戦し今に満足しないそして、自分という人間を今以上飛躍させようと思う気持ち大事なことですよね
日々人間も時も進化しています
時代に取り残されないように今後も生きて行きたと思います
宇宙
無限感があって良いですね!
今日もWで・・・

Posted by: ヒデピョ~ン。。 | 2008.01.02 at 12:18 PM

ひでびょ~んさんはやる気あるなあ。。。
私は、とりあえず毎日3食たべられれば天国かな・・・と^^;
宇宙飛行はいっぺんやってみたいですね。2千万円ほどで予約できたっけかな。

Posted by: Kay | 2008.01.03 at 10:00 PM

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