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2007.12.14

惹き合うハートの秘密

タイムマシンを最初に考えたのは、英国の著名なSF作家ハーバート・ジョージ・ウェルズであると思う。この1866年生まれの作家の作品は現在でも読む価値は最高にある。彼の作品はSFというジャンルに制限されず、文学として極めて優れたものであり、逆にSFに限るなら、歴史上でも最高の作家であると思う。
彼の代表作「タイムマシン」「宇宙戦争」はいずれも、1950年代と2000年代に映画製作されており、4作全て名作の誉れ高い。
ただ、今回はウェルズの作品の賞賛が目的ではない。

タイムトラベルを題材とした小説、映画、ドラマ、漫画、アニメ等で、特に過去に時間移動した時の行為の影響がクローズアップされることがある。
例えば、ある人物を消したければ、過去に時間移動し、その人物の両親、あるいは祖先を殺せば、最初から生まれなかったことになり、この世から消えるといったものを一度は見たり読んだりしたことがあるのではないか?
また、こういった歴史の変更が起こることを防ぐための時間警察を登場させるのは、タイムトラベルもので常套化されている。
しかし、それはおかしな話である。
まず、ある人物を消すために、その者の両親や祖先を消せば、下手したら、それを実行した者や指令を下した者も一緒に消える可能性だってある。少なくとも、その人物1人が消えるといった程度で済むはずがなく、多くの人が一緒に消えたり、消えないまでも全く異なる人物になったり、その他、あらゆることで大きな異変が起こるに違いない。
それどころか、誰かが過去に行って、石ころ1つ動かした影響すら計り知れないのである。
私は特に賢いわけでもないのだが(笑)、小学生の頃には、十二分にその可能性に気付いていて、どうもタイムトラベルものにほとんど嫌悪感を持つようになってしまった。

「バック・ツゥ・ザ・フューチャー」という映画では、マーティ少年が過去の世界に行き、そこで出会った自分の母親がマーティに恋をしてしまい、マーティの父親と恋に落ちず、マーティが消えかかるというストーリーであったが、これも、マーティ1人の消滅で済むはずのない話である。
もちろん、娯楽映画であり、それとして楽しむなら、過去の時代の母親のロレインがついに憧れのマーティにキスをした時、彼女は不意に怪訝な顔になり、「なんだか弟にキスしたような感じ」と言う場面が面白かった。
顛末はご存知とは思うが、まだご覧になっていない方のために隠しておこう(公開から20年以上経っているが・・・)。

さて、過去を変更するというカラクリではなく、1人の人間がもともと存在しなかったことになってしまうという状況が描かれるのが、高橋弥七郎さんの小説「灼眼のシャナ」(他に漫画、アニメ、アニメ映画がある)である。
人間が、その根源的なエネルギーである「存在の力」を喰われると、存在自体を失くし、最初からこの世にいなかったことになってしまうというものである。その人間が消えたことによる矛盾は自動的に調整されるが、どうしても無理があるので、あまり多くの人間が消えると、世界に歪みが生じ、それが大災厄に至る可能性があるということになっている。
あなたには2人の子供がいるとして、実際にはもう1人いたかもしれない。しかし、その1人は存在を喰われて消えてしまっており、そのことは全く気付かないといったものである。

この小説の通りでなくても、人間は何かのきっかけで、誰かを、あるいは、自分の経験を記憶から完全に抹消してしまうこともある。
これに関しては、筒井康隆氏の小説「悪夢の真相」に面白く表現されている。この作品は、以前は、「時をかける少女」の書籍に同時収録されていたが、現在もそうであろうか?
高所恐怖症の少年、般若の面が死ぬほど恐い少女が登場するが、彼や彼女は、なぜそれが恐いのか全く分らない。それを恐れるようになった事件が記憶からすっかり消えてしまっているからである。やはり同じ書籍に収録されていた「果てしなき多次元宇宙」と共に傑作であると思う。是非、ご一読を・・・。

上記、いずれかの小説にこんな話がある。
15歳の少年と、せいぜいが12歳にしか見えない少女は、その絆を強めていた。少女は大変に体術・剣術に優れ、毎朝、少年の家に来て、少年を鍛練していた。少年の母親と少女は非常に仲良くなり、少年の母親は少女の分も朝食を用意し、さらに少女を入浴させてから息子と少女を学校に送り出した。その他にも、少年の母親は、あらゆることに異常に秀でてはいるが両親がなく、少女としての感情に翻弄されることもある少女に賢明なアドバイスを与えるなど、限りない愛情を少女に注いでいた。
しかし、ある日、少年は消える。少年の母親は、少年のことを全く憶えていない。少年の部屋も、もともと少年がいなかった様子のものに変わってしまった。
それからどうなったか・・・。
少女は、毎朝、少年がいた家を訪れ、1人で鍛練を行った。鍛練が終わると、少女は少年の母親だった女性の作った朝食を食べ、女性は少女を入浴させた。本来、何の関係もない主婦と少女では不自然なことであるが、それは何の違和感もなく続いていった。

もちろん、創作のお話ではあるが、人間とは本来、このようなものなのだ。
意味もなく惹かれる人というのはいるものである。単に萌え萌えキュートであるという理由からだけでなく(笑)。そのような気持ちは大切にしなければならない。

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Comments

結局今の現状が全てと言うわけですかな!?
もしかすると私にもあと2人ぐらい子どもがいたかもしれませんね(笑
実際にいたりして・・・^^;
覚えてないのでなく知らぬ振りしてるのかも(笑

今夜のセミナーにWで・・・

Posted by: ヒデピョ~ン。。 | 2007.12.15 at 01:42 AM

信長みたいに、百人単位でバンバンいきましょう!!<無責任発言^^;
そのうち、可愛い女の子がいきなり、「パパ!」って言ってきますよ。「パパ」の意味にもよりますが(笑)。

Posted by: Kay | 2007.12.15 at 09:23 PM

私も最近ブログ始めました。よろしくお願いします。

Posted by: ずーさん | 2007.12.16 at 11:32 AM

★ずーさんさん

はい、がんばって下さいね。

Posted by: Kay | 2007.12.16 at 05:26 PM

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