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2007.12.02

商品としての絵画

私は画廊にあまり足を運ぶことはないが、絵画の販売店が家や職場の近所の百貨店に出張営業の展示に来られている時はよく行く。
あまり強引に購入を勧められることはないが、他のお客さんに比べて熱心に話しかけられ、一度は何かの絵を薦められる。実際、時にはかなり熱心というか、強引に近いものもあった。まあ、とりあえずは、私は見かけは品良く、お金持ちに見えるらしい(笑)。
聞くところでは、画廊のお店で、極めて強引・悪質な販売が行われているということもあるらしいが、実をいうと、それは特別ではなく、商業的には普通のことである。
強引な絵画の販売とはいえ、ほとんどの場合、扱っている絵自体は立派なものであると思う(中には贋作や粗悪品などもあるかもしれないが)。
しかし、いかに素晴らしい絵でも、そうそう売れるものではない。年季の入ったやり手のセールスマンの力がなくては、画家は食べていけないはずだ。実際、一部の画家以外は、制作活動だけで生活するのは難しいはずだ。
つまり、もっともっと営業力のある絵画店がなくては本来はいけないのである。
中学生以下のお子様をお持ちなら、度々、教材の会社からセールスがあるはずだ。これらの教材は、通常数十万円で、百万円を超えるものもあると思う。強引で感じの悪い営業もあるはずだ。しかし、これらの教材自体は、立派な学歴の先生方(必ずしも有能とは言えないが)が作ったものであるが、強引にでも売らないと、これら先生方や、セールスマン自体が食べていけず、そして、販売会社はたちまち倒産である。正直言って、こんな教材が役に立つとは思わないが、あくまで個人的意見としておく(笑)。
民間はこうであり、公務員とは違うのだ。
絵の場合も全く同じと思う。

私は、いまよく見る、保険会社のテレビCMには詐欺的なものが多いと思う。
保険会社の外交員、早い話がセールスマンが、顧客の熱心なサポートをするために、お客さんを訪問したりしていることをアピールするが、おかしな話である。
セールスマンが、毎日多数の顧客訪問を熱心に続けて、実際お客さんに喜ばれているとしたら、そのセールスマンはすぐにクビか、そもそも収入がないであろう。会社に帰れば、上司に罵倒されることは間違いがない。別に私は保険会社の関係者ではないが、普通に考えれば分かることだ。保険会社の収益は、顧客獲得を中心とした契約のみであり、顧客獲得目的のサービス以外はあり得ないのである。大型保険への切り替えが見込めるお客様はそれなりにサポートする必要はあるかもしれないが、単なるサポートサービスは仕事と認められず、そんなことをしている暇があったら、新規顧客開拓を命じられるはずだ。テレビCMのような、まるでお友達のようにお客さんを訪ねて時間を潰すのは、会社にはサボリとしか見られないはずだ。
まともな感覚があれば、保険会社のCMは見ていて嫌悪感を感じると私は思う。

画家の話に戻るが、物凄い腕前の画家は沢山いると思うが、絵だけで食べている人はむしろ稀有と思う。私のような素人から見れば、美大を出たくらいの人であれば、全員が一流の画家に見え、大画家の絵と単なる美大生の絵でも区別が付かない。
かと思えば、いやでも絵の依頼が殺到する絵描きもいるが、そのような絵描きは、多くの場合は人気イラストレーターと思う。私自身は、画家とイラストレーターに区別があるとは思っていない。ノーマン・ロックウェルは、イラストレーターと見なされ、当時画壇から相手にされていなかったところもあったと聞くが、今では歴史的画家で、作品が高価格で取引される。
ところで私は、いまは、いとうのいぢさんが売れていると思う。美術学校を出てアダルトゲームの絵を描いていたのが大ブレイクして、いまや超売れっ子イラストレーターだ。やはり、絵描きも商業感覚があるということは良いことと思う。もっとも、本物の芸術家というのは、絵が売れる売れないはどうでも良く、自分のテーマを追求するものであると思う。あのゴッホが、なんと見事に在命中、絵は1枚も売れなかったということもある。
絵描きもいろいろである。

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Comments

科学者と芸術家は、金に欲があると本物になれないと聞いた事が有りますが・・・
私は、無理です
現実主義者ですから^^;
でも・・
そう言う人生に憧れるのも事実です
好きな事をして生涯を終える
素晴らしい事だと思います

今夜のセミナーにwでポイッとな・・

Posted by: ヒデピョ~ン。。 | 2007.12.02 09:17 PM

そうですねえ。私なんか芸術家向きですし(笑)。
花よ夢よで生きたいものです^^;

Posted by: Kay | 2007.12.03 10:07 PM

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