« 思いやりは集団への反逆から生まれる | Main | 特別な人間 »

2007.11.08

学校美術教育と台所のゴミ

大人になってから絵を始めるのは良いものだと思うが、それを実際にやるのは「もともと絵を描くことが好きだった」という場合がほとんどと思う。
小中学校の美術教育を考えると、絵を描くことが嫌いにならないとしたらむしろ不思議である。実際、極めて優秀な大人に「絵を描きますか?」と聞くと、彼らは複雑な笑みを見せながら「いや、私は絵は全くダメなんですよ」「私には絵の才能は全くない。本当に下手なんです」と答える場合が多い。なんという恐ろしい偏見を叩き込まれたのであろうか!

世界的ベストセラーである、アンドリュー・ルーミスの「脳の右側で描け」でも、学力的には極めて優秀な大学院生に絵を描かせると、小学生と大差ない絵しか描けないのが普通であるらしい。単に下手であることが問題であるのではなく、絵を描くことに対する奇妙な抵抗があるのである。
岡本太郎さんも、学校の美術教育の歪みを憂えていたが、同時に、誰もが絵を描くことの重要さも訴えていたと思う。人間には表現することの根源的な欲求があり、絵を描く以外にも、歌うことや踊ること等があるが、絵はその中でも易しい方法である。紙とエンピツがあれば良い。
台所のゴミを捨てるのに、ゴミの分析をする必要がないのと同様、学校の美術教育を忘れるためにその分析をする必要はない。単に捨てれば良い。人間は、もともと絵を描くのが好きなのであるから、余計なものを捨てれば描けるようになるだろう。
先のアンドリュー・ルーミスも書いていたが、絵を学ぶことで、ビジネス、生活、スポーツなど、あらゆる面で才能を伸ばせる可能性もある。私も、コンピュータシステムの開発に能力の発展を見た。
私も、絵はさっぱりの口であるが、何の問題もない。気楽に描き続ければ良い。岡本太郎さんは、上手い絵はダメだと言い切ったのだ。時には、専門家が「このように描くべし」という雑音を入れることもあるが、役に立った試しはない。非常に参考になったのは、専門家からも異端とされる岡本太郎さんや池田満寿夫さんの本である。早い話、彼らは「本気で好きなようにやれ」と言うだけである。

|

« 思いやりは集団への反逆から生まれる | Main | 特別な人間 »

Comments

kayさんに質問ですが・・
今日のネタは、これで行こうといつ思われますか!?
毎日の講釈感心しますよ
独創性があり

好きな事を好きなようにやらないと勿論個性は、出てこないと思います
私は、リスク多いですが好きに生きますぜ
個性を磨く為に・・

今夜のセミナーにWでポイッと

Posted by: ヒデピョ~ン。。 | 2007.11.09 01:12 AM

ご訪問ありがとうございます。

kayさんは、学校の美術教育に異論を唱えていらっしゃいますね。

今になってみると、絵に関しては学校で教育されたという思いはありません。
勝手な描き方で描いていましたし、何も言われずに楽しいでいました。

むしろ、世間の人達の方が色々と批評・批判が好きみたいです。
 …若しかして、批評好きって言うのは学校教育の成果かしら?

色々言われても嫌いにならずにいられた事はラッキーです。

Posted by: | 2007.11.09 08:32 PM

★ヒデビョ~ンさん
今日のネタですか?
実は考えたこともありません。
電車の中で良いアイディアが浮かんだ時は携帯に入力することもありますが、後で見るとロクでもないものばかりで・・・^^;
キーボードに向かえば、いくらでも出てきます。エッチなのが多いので、抑えるのが大変(笑)。
リスクは背負うものですね。リスクを恐れる男に成功はないってね^^

Posted by: Kay | 2007.11.09 10:05 PM

★私さん

ご無沙汰でした。そちらのブログでもすぐにレスいただき、ありがとうございました。
どうも私は学校自体、無くしてしまいたいと思っているようです^^;
批評も、何かの信念をもってやっているならいいですが、自分でも何のための批評か分かっていない方が多いかもしれません。
何を言われても自らを貫く勇気は大切と思います。

Posted by: Kay | 2007.11.09 10:06 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 学校美術教育と台所のゴミ:

» 第1回ジャパン・アート・フェスティバル=作家と作品リスト [国際芸術見本市(ジャパン・アート・フェスティバル)始末記]
第1回JAF ((1966・3月・ニューヨーク、8月・ピッツバーグ、11月・シカ [Read More]

Tracked on 2007.11.12 04:46 PM

« 思いやりは集団への反逆から生まれる | Main | 特別な人間 »