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2007.11.16

ひきこもりに対する偏見について

ひきこもりに対する誤解されやすい点を指摘する。

(1)ひきこもりになるのは、生活環境や社会環境といったものの影響のせいであると誤解されている。
しかし、多くの場合は、ひきこもりは誕生以前から1歳までの母親の精神状態の影響が大きいと思われる。
このように、非常に根の深い気質であり、次に述べるが、それを治すというのは極めて難しい。
(2)ひきこもりは治らない
ひきこもりの気質を改善させるための独善的な試みをする者もいるが、ひきこもりは治ることはない。そして、治す必要もなければ、ひきこもり気質は悪い性質でもない。
システムエンジニアとして十分に働いている私も、現役バリバリのひきこもりであり、それを治そうなどとは少しも思っていない。
ひきこもりのままで、十二分に社会で活躍できるのである。

ここで、学校生活や会社生活におけるひきこもりが直面する問題点について述べる。

(1)ひきこもりの子供は一般的に、友達と仲良く元気に遊ぶことが少ない。しかし、これを欠点と捉えて改善の指導を行うなど偏見と狂気以外の何物でもない。外交的な子供を健康と考え、これを基準に子供を指導することで、ますますひきこもりは友達と馴染めなくなり、心が傷つくことが増えるのである。
ひきこもり気質も1つの個性と捉え、あるがまま尊重する環境にすれば、ひきこもりの子供と外交的な子供でも友情を結べるのである。外交的性質の子供の多くが、実はひきこもり気質の子供を気に入っており、仲良くしたいと思っていることが多いのである。
(2)ひきこもりは、現状の学校では遠足や修学旅行が死ぬほどの苦痛である。正しくは、遠足や修学旅行は嫌なら参加しなくて良いのである。学校では、全員の生徒が例外なく同じことをしないといけないという馬鹿げた掟があるが、これは全く知的なものではない。
もちろん、楽しめる子供には、遠足や修学旅行を用意すれば良い。しかし、楽しくない子供に無理に参加させる権利など誰にもない。また、楽しくない子供を楽しませることなど不可能であるし、そもそも、現状の学校や世間は、子供にとって遠足や修学旅行は楽しいものと決め付けており、ひきこもりに対する配慮は何もなく、これは即ち、「ひきこもりはせいぜい苦しめ」としていることなのである。
尚、遠足や修学旅行に優れた教育的効果など何もないことは明白である。
(3)ひきこもりは、社会人になっても、「わいわい」騒ぐことが嫌いである。苦手なのではなく、嫌悪しているのである。ところが、会社では新入社員歓迎パーティーなどを開き、新入社員に対し、明るく元気でノリの良い人間であることを要求し、先輩を笑わせる下らない芸や自虐トークをすることを期待する。さらに、ニコニコと上司や先輩に酌をして回る気のいい常識人であることを強要する。
なぜこのようなことが行われるかというと、その会社に安住する社員とは、会社の中の共同幻想にすっかり同化し洗脳されているが、そういった人間以外は認めないのである。
趣味は、「ドライブ」や「テニス」「スキー」と言わないといけない。ひきこもりの趣味は、正しく理解してもらうには長い説明を要するものが多いし、そもそも、社内幻想に洗脳された頭脳で理解できるものではない。
(4)学校時代の遠足、修学旅行同様、ひきこもりは社員旅行も嫌悪する。話の全く通じない人間と1日中行動を共にするなど、死ぬほどの苦痛である。この時間をそっくり自由な休暇として与えられれば、ひきこもりにとって実に有意義なものとなる。たとえ、その間何もせずにぼーっとするとしても、それで引きこもりは知性を発達させるのである。ひきこもりは、確かに外交的な能力は低いかもしれないが、内面的能力は高いのである。
そもそもが、社員旅行というのは、一般庶民が旅行することが珍しかった時代に、会社で旅行させてやろうとしたことの名残である。今の時代に必要なことではない。

私がその体現者であるが、宴会や社員旅行など一切参加しなくても、ちゃんと協力して良い仕事ができるし、かえってひきこもりの方が高い能力を発揮する場合が多い。むしろ、ひきもりは能力が高すぎてかえって困るということも珍しくは無い。ひきこもりに良い仕事をさせる会社こそ、これから伸びる会社であると私は思う。

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Comments

子供のときからこの文章を読んでいれば・・・と後悔してしまうほど「引きこもり」について的確にかかれていると思いました。
引きこもりで苦しんでいる子供たちが、このブログを読んで、すごい大物になり、社会に影響力を及ぼすことができるよう、私は日々2つのブログランキングにクリックします。

Posted by: Y | 2007.11.18 at 09:02 PM

大変すばらしい内容です。自信を失いがちな少し人と違う個性の人に読んでほしいです。

修学旅行の自由参加はいいですね。卒業アルバムの購入も選択性にしてほしかった。高校のは手にしたその日に捨てました。小中のは廃品回収に出しました。

就職する前から宴会は参加したくないなと考えていたのを思い出しました。人に合わせるが苦痛でした。

Posted by: market_3e | 2007.11.18 at 10:32 PM

★Yさん

いまも、我々と同じ苦しみを味わっている子供が決して少なくないのは残念です。
現在の学校を完全に作り変えるのは時間がかかりそうですが、せめてもう少し、ひきこもりが苦しまずに済むような仕組みになればと思います。
もっと財力を持てば影響力を持てるのかなと考えることがあります。

Posted by: Kay | 2007.11.18 at 11:35 PM

★market_3eさん

遠足や修学旅行で、一人で行動しなければならないことに、的外れな引け目や罪悪感を感じていたのを思い出します。
卒業アルバム・・・なるほど。私は捨ててはいませんが、開いたこともありませんね。
みんなと違うからと自信を失うことを放置し、さらに追い詰める学校が正しいとは思えません。
問題山積みといったところですが、どこかに風穴を開けたいものです。

Posted by: Kay | 2007.11.18 at 11:35 PM

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