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2007.08.14

エロとエロスの間

画集を2冊買った。
1つは、佐伯俊男さんの2千部限定画集「佐伯俊男70」(青林工藝舎)だ。意外に安く3500円。
もう1つは、いとうのいぢさんのセカンド画集「華焔(かえん)」(メディアワークス)だ。2800円。

およそ関連性のない2人のイラストレーターの画集だが、佐伯俊男さんは芸術家と言って良いだろう。いとうのいぢさんは今が旬の人気イラストレーターだ。

佐伯俊男さんの画集は、ぱっと見で言えば、下手な漫画だ。ほぼエッチな絵ばかりで、セーラー服の女子高生が多いように思う。ほぼ白黒で、色を塗っていても濃淡は全く無く、肌は顔も手足も完全単色である。

いとうのいぢさんの画集の絵はきれいだ。素人にも腕前がすぐ分かる。前半は「灼眼のシャナ」の絵で、ヒロインのシャナが大半だ。後半は、個人誌も含めた絵で、ほぼ女の子の絵だが、実に可愛い・・・可愛いし、幼い(ほぼ10代前半)のだが、男性を喜ばせる色っぽさは絶対的にある。しかし露骨でない。いわゆる「萌え」である。画集の帯に書かれた推薦文で、アイドルの中川翔子さん(通称ショコタン)が「奇跡の萌え」と表現する。繊細で微妙な色使いも絶妙だ。しかし、繰り返すが、半端な色っぽさではない。いとうのいぢさんは、現在もアダルトゲームの原画家でもある。
女の子を可愛く描くイラストレーターや漫画家は少なくはないが、いとうのいぢさんの絵に女性画家特有の「女性のエゴ的いやらしさ」が見えないのは、アダルトゲーム画家として、男性ユーザーをよく研究しているからではないかと思う。その意味、女性画家としての満足感にはやや自己制約しているのだろうと思う。

さて、佐伯俊男さんに戻るが、狂気を孕んだ想像力には本当に参る。日本語とフランス語で書かれた本人の手記にあるが、彼は「エロス」という耳障りの良い言葉を嫌い、モロに「エロ」と言う。芸術家として、人間の宿命に直に向き合う覚悟が見えるように思う。
彼の作品を早くから取り上げたのは、軽薄短小な青年雑誌や漫画雑誌だ。軽薄短小とは悪い意味ではない。感度の良さと動きの速さを示している。漫画雑誌だってそれがないと生き残れない。
彼も60歳を過ぎた。しかし、ピカソは「芸術家の青春は60歳」と言い、本格的にエロを描いたのはさらにそのずっと後だ。とりあえず、彼の作品は集めようと思う。

私もエロを追及・・・する気はないが、とりあえずラクガキをする(笑)。
絵をクリックすると、ポップアップで大きな絵が出ます。

20070814

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Comments

エロっぽくなくとても美しいです。

Posted by: ホーリー | 2007.08.15 at 10:11 AM

コメントありがとうございます。
私はエロっぽく描いたのですが、何をエロいとするかは人それぞれですね。

Posted by: Kay | 2007.08.15 at 02:48 PM

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