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2007.07.30

カール・ゴッチ氏死去に寄せて

「プロレスの神様」カール・ゴッチが亡くなった。
朝日、読売等、一般新聞紙にはこのニュースは出ていないように思う。
2002年に「地上最強の鉄人」ルー・テーズが亡くなった時には、朝日新聞に記事が出ていたように思う。
1958年、テーズは、力道山とインターナショナル・ヘビー級選手権試合を日本で行い、その時のテレビ視聴率が87%であったらしいが、テーズは日本人にとって非常に思い出深い特別なプロレスラーであるということだろうか?
ルー・テーズといえば、ジャイアント馬場が1999年に亡くなった時にも、朝日新聞に彼のコメントが載っていたが、その内容が印象的だった。アメリカの試合で馬場と引き分けたが、その後の試合では自分が勝ったという。テーズほどのレスラーでありながら、日本では、力道山、馬場、猪木との重要な試合で負けていた。しかし、力道山の時はともかく、馬場との試合ではテーズは50歳、猪木の時は58歳であった。対して、馬場、猪木はその時が全盛であった。やはり、自分は全盛時、いや、46歳位までは誰にも負けなかったことを少しは言いたかったのかと思った。そして、馬場について「プロモーターとしても偉大で、約束したギャラは必ず払ってくれる誠実な人だった」と言った。ここは馬場らしいところだと思う。テーズに限らず、全てのアメリカの大物レスラーが馬場の誠実な人柄を賞賛していた。そして、特にアメリカでは約束を守らないプロモーターも多かったということかもしれない。

選手としてのゴッチは、日本で記憶に残る試合はあまりなかったかもしれないが、指導者としては実に重要な存在であった。その意味、日本プロレス界にとっては、ゴッチはテーズに優るとも劣らないかけがえの無い人物であったはずだ。
前田日明氏の初の海外遠征の際、新日本プロレスが決めていたフロリダを強硬に反対し、英国にしたのがカール・ゴッチだった。ショーマンシップの温床であるフロリダに素質ある前田を行かせるのが我慢できなかったのだと言われる。
前田が世界にその名を轟かせることになった、マーシャルアーツ全米王者のドン・ナカヤ・ニールセンの試合では、コーチおよびセコンドとして前田の世話をし、見事、前田はニールセンを破った。その当時、ゴッチは、猪木を「良い友人だった」と過去形で語ったと言われる。ゴッチは猪木の代名詞とも言える、卍固めや、ジャーマン・スープレックスホールドを伝授し、自身、その名をとったという、初代世界ヘビー級王者フランク・ゴッチのチャンピオンベルトを猪木に譲った。しかし、ゴッチの言うとおり、後の2人は親しくはなかった。

ところで、先に述べた、力道山とルー・テーズのインターナショナルヘビー級タイトルマッチであるが、表向きには、日米スーパースターの決戦であった。しかし、2人は試合前に申し合わせていたのだが、力道山は朝鮮の、テーズはハンガリーの民族の誇りをかけて戦うことを誓っていた。当時は誰も知らなかったことと思う。

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Comments

我が家では、カール・ゴッチ氏死去は重大ニュースだ、、
この話題で持ちきりだ、、、と言っても、夫と私だけだが、、
格闘技を語らせたらちょっと、うるさい我が家、、
(特にプロレス、、新婚旅行はプロレス興行にあわせてた、プロレス観戦だった、、)
話し出すとうるさいので、、やめておこう、、
今日、その他のニュースは、、、あなたがブログランキングに入ってきた事、、
嬉しい!!もう無茶苦茶嬉しい、、
もう一つ、このブログカウント10万突破した事、、、

この三つの話題で持ちきりな、今日も平和な我が家なのさ。

Posted by: 華文字 | 2007.07.31 10:15 AM

あららら、華文字さん夫婦は、格闘技・プロレスファンでしたか!?
私も、プロレスを中心に格闘技はちとうるさいですぞ。

平和なご家庭、いいですね。
私のこの数日で最大のニュースは、こんこんこと、紺野あさ美さんのモー娘復帰ですね。あはは・・・^^;

ただ、最近、味のあるプロレスラーがいなくなったように思います。

Posted by: Kay | 2007.07.31 09:36 PM

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