« 政木和三さんの思い出 | Main | 当たり前の異常 »

2007.07.18

銃刀法で笑う

ナイフをいくつか購入したので、銃刀法、即ち、「銃砲刀剣類所持等取締法」について調べてみた。

しかし、この法律を調べてみて、はっきり言えることは、誰が書いた(作った)か知らないが、書いたのは相当な馬鹿であることは間違いない。
また、こんな馬鹿が作ったとしか考えられないものを平然と放置している政府や役人も救いようのないアホである。

まず、文章に構造を与えず、ただ、雑然と並べただけである。とてつもなく長い条文であるのだから、もっと工夫をしないといけない。
法律を護ってもらおうという姿勢が全く感じられない。そもそも、法を作る人間というのは、やる気がないということが明白である。
小説でもノウハウ本でもドキュメント本でも、こんな書き方では絶対に売れない。つまり法律は娯楽小説や通俗なノウハウ本以下なのである。
日本人にすら読む気にならないものを平気で放置しているのであるから、政府は外国人にも護ってもらおうという気持ちなどゼロパーセントであるに違いない。
では、我々にとって重要な部分である、刃物の携帯に関する条文を見よう。これは、「第四章 雑則」の第二十二条である。

何人も、業務その他正当な理由による場合を除いては、内閣府令で定めるところにより計つた刃体の長さが六センチメートルをこえる刃物を携帯してはならない。ただし、内閣府令で定めるところにより計つた刃体の長さが八センチメートル以下のはさみ若しくは折りたたみ式のナイフ又はこれらの刃物以外の刃物で、政令で定める種類又は形状のものについては、この限りでない。

なんじゃこれ?(笑)
まともな会社で、業務でこんな文書を書いたら、クビか厳重注意か降格か、休日返上で研修であろう。
「業務その他正当な理由」ってなんじゃい?
どんなのが正当な理由か示さずに、何が法律じゃい?
「内閣政府で定められるところ」が何かの記述もなければ、どうやれば見れるのかも書いていない。こんな場合は、法務大臣に電話入れたら、やってきて教えてくれると見なされても文句は言えんぞ。

「政令で定める種類又は形状のもの」って・・・。ここまでくれば、会社であれば、これを書いた者に、「書き直し!!」の一喝以外ないと思われる。
またおかしいのが、刃体の長さ6センチの刃物を携帯してはならんとしながら、折りたたみ式のナイフは8センチまで良いとはどういう意味じゃい?
責任者出て来いと言いたくならないだろうか?
折りたたみ式ナイフって、刃を出してしまえば、短剣やシースナイフと何の違いがあるのだろう?
いったい、何のために刃物の携帯を禁止しているというのだろう?
こんな訳の分からん文書をまともな会社で業務で書いたら・・・はもう言ったな(笑)。
要は、法律作る人間は、一般企業ではさっぱり勤まらんということである。

さて、とにもかくにも、奇妙珍妙な条文ではあるが、刃体6センチまでのナイフや、刃体8センチまでのホールディングナイフはいかなる場合にも携帯して良いらしい・・・と思ったら、軽犯罪法では、これもいかんとある。これを見てみよう。

軽犯罪法 第1条
正当な理由がなくて刃物、鉄棒その他人の生命を害し、又は人の身体に重大な害を加えるのに使用されるような器具を隠して携帯していた者

なんのことはない。刃物は一切持ち歩いてはならんということである。
なら、銃刀法に但し書きしとけよ(笑)。
しかし、これも救いようのない文章だ。私なら、採点する前に書き直しを命じるだろう。
「刃物、鉄棒その他」の「その他」って何なのだ?
ボールペンだって人の身体に重大な害を加えることはできる。鉛筆でも定規でも。学生さんは全員逮捕だな(笑)。
本当に人を殺す気があるなら、私なら刃物より紐か金槌を使うと思う。

ただ、「隠して携帯」に当てはまらなければ良いらしい。
しかし、「隠して携帯」とはまた、どういう意味だい?
もはや呆れてしまった。
ところで、銃刀法でも、キャンプなどの目的があれば、刃体6センチを超える刃物を持っても構わんことになるかもしれない(基準が明確でないので分からないが)。
で、条文ではないかもしれないが、こんな場合でも、目的地に着くまでは、梱包するなどして、すぐに取り出せないようにしないといけないと政府による指導が出ているのではあるまいか?ナイフ店のサイトでよく書かれている。

ということはだ。
刃体6センチの刃物と5.9センチの刃物を、キャンプで使うために携帯するとしよう。
すると、6センチのものは、梱包し、リュックに入れた「隠した」状態で運ばなければならない。
しかし、5.9センチの方は、「俺はナイフ持ってるぜえ!」って感じで、腰にぶら下げたり、首からかけて運ばないといけないのである(爆)。

正当な理由の基準が示されないことは重要な問題である。
これは、違法かどうかが、その場にいた警官の気分次第ということになるわけだ。そんなものが法治国家と言えるであろうか?
実際に、同じことをしながら、ある者は問題なかったのに、ある者は罰せられると言うことが実際に沢山起こっているのである。
権力者が国民を支配するにはこの上なく都合の良いものである。このようなものを許してはならない。

考えるべきは、これに関して言えば、どうすれば法律を作る人間が熱意を持ってまともな仕事をするように出来るかである。
そのためには、世間をよく知った人間にやらせることである。およそ法律に関わるような人間は世間知らずで常識がない。少なくとも、一般企業で20年は働いた人間でないと、人間の行動を規制するようなルールを作れるはずがないのである。

|

« 政木和三さんの思い出 | Main | 当たり前の異常 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 銃刀法で笑う:

« 政木和三さんの思い出 | Main | 当たり前の異常 »