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2007.07.15

無垢な心

私が幼稚園の年長組だった5歳の春のことだ。
快晴な正午前、私は何人かの子とグラウンドで寝転がっていた。
空をジェット機が横切り、飛行機雲を残していく。
私の意識は、ジェット機の中に飛んだ。
大勢の乗客がいる。良い身なりをした、落ち着いた品格も高そうな紳士や、優しそうな御婦人が見える。顔に人生の年季を感じさせる少し老いているが意思の強そうな男性もいる。そして、衿や袖が細かな作りの白い可愛い服を着た9つくらいの育ちの良さそうな女の子がいた。
客室は清潔で、明るい雰囲気だった。
そして思った。そこにいる人々には、一生逢わない可能性が高いに違いない。これはなんとも寂しいことに感じた。
同じ地球に生まれながら、直接には全くお互いを見ることもなく、触れ合うことも、声をかけ合うこともないのだ。
いや、例え偶然に逢ったとしても、あの時のジェット機の中にいた人だなんて知る術はおそらくないに違いない。
なぜ神様は、世界をそんな風に作ったのだろう。それはあまりに寂しくはないか?
それとも、死んで天国に行った際には、そういった一切のことが明らかになるのだろうか?だとしたら、それは実に面白い。
だが分かった。一度も逢ったことすらない、見たこともない人に対しても、これほどまでに親しさを感じるということを。

20070715_1
恒例、日曜日のラクガキです。まあるいお月様とうさぎさんです(?)。
クリックすると大きな絵も出るらしい。

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