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2007.07.31

現代的国家侵略の方法

もし私が、経済力のある国を侵略・支配するとしたらどうするであろうか?豊かであるということは、それなりに自由が認められた民主国家であるはずだ。
では、間違いなく発達しているであろうメディアを利用するのが良いだろう。
ただ、ナチスの時代ではないので、露骨に特定のスローガンを宣伝してもダメだ。反対の立場の訴えが沸き起こった時に制御する方法がない。某国で、「漫画は子供をダメにする」というスローガンを国家主導でやってみたが、漫画家連中の粘り強さの前に敗れたということもあった。
そこで、国民の幼児化、無能化を徹底して進め、経済やモラルが低下しかけた時の混乱の中、政治や経済の中枢を狙うのが良い。
こうやるのだ。

まず、朝のテレビ番組では、どの局にも占いコーナーを設けさせる。長く続ければ、占いに抵抗がなくなる。こういった、何らの根拠もない、あるいは、根拠など全く不明なものを否定しない訓練により、思考力は大幅にダウンする。
カリスマ占い師も積極的に支援する。「アンタ、死ぬわよ!」といった、多少批判されるかもしれないがインパクトのある言葉で印象付け、実際に恐怖感も持たせると良いだろう。テレビ番組で有名人を公開鑑定させ、占い師が「ズバリ言うわよ!」と言うところで、占われる方には怯えていただくのが良い。しかし、時々は人情を見せ、女子高生を厳しく叱った後で、優しい言葉をかけて薄っぺらな感動を与えると尚良い。
これで、国民は、訳が分からなくても、強硬・傲慢で押しの強い者を何か特別な人と思い込み、無思慮に受け入れるようになるだろう。

そして、しっかり押さえるべきは、子供に強い影響を与える母親だ。この母親の頭を馬鹿にすれば、育つ国民はもはや恐れるに足らずである。
これには、女性幼児化作戦に限る。
若い女性に憧れを起こさせる、20代の美人モデルを使う。彼女の表情、しぐさを幼児化させる。早い話が、女は、可愛い少女として振舞ってさえいれば良いと思わせるのだ。
自分の快楽のみに関心を持ち、欲求を我慢しないのが良いことであること、外見さえ良ければ、何でも思い通りであることを女たちに強く訴えるのだ。美人モデルは常にはしゃぎ楽しむ様子を見せ、指をびっと立てて主張しさえすればそれで良く、シナを作ってすました顔、ふてくされた顔をしてみせればそれが魅力的で、主張は認められ、要求は通ると思い込ませる。そうそう、モデルさんの名前も覚えやすく軽薄なのが良い。例えば、姓に蛯みたいな文字が含まれていれば「エビちゃん」みたいな・・・。

ダメ押しは学校だ。これは長年アメリカで実験し、効果の認められた義務教育を流用すれば良い。
同じ年齢の子供ばかりを、30~40名程度集めて、常に一緒にいさせる。全員に同じ行動、考え方をするよう強制するには、これが絶対に効率的で都合が良い。相手は子供だ。ちょっと脅して、時々アメを与えればいいなりだ。
「前に倣え」で、縦に並んだ子供に同じポーズをさせる。びしっと同じ格好で決めるロボットのような子供達を見るとワクワクしてくるはずだ。こんな子供が大人になれば、この国はもう思い通りなのだからな。小川は「サラサラ流れる」でないといけない。他の流れ方など考えさせるな。
授業時間は1時間以内で切り、例え子供が授業内容に興味を持っても、授業は断固終わらせ、無理やりに別のものに注意を向けさせるのだ。これで子供達は集中力が続かなくなり、何ごとにも興味を失くす。
奇妙な規則を沢山作り、それを守らないことが罪悪であることも子供達に叩き込む必要がある。教師に嫌われたら学校が辛いものになることを身に沁みさせないといけない。
以上で、子供達は、自分でものを考える能力を持たず、常に管理者が必要な人間になる。何事にも興味がなく、自分にしか興味がないので、いつも退屈だ。適当な労働をするようになれば、国家の下僕たる大企業の製品やサービスを次々欲しがり浪費する立派な大人になるのである。
くれぐれも、子供には集団行動以外は許可してはならない。単独行動をするのは自分勝手な人間、不良だと言い聞かせ、そんな者にはみじめな将来が待っていると思い込ませるのだ。集団ほど飼いならしやすいものはないが、単独になれば、人間は自分でものを考えてしまうのだ。
「集団に真理は無い」と高名な詩人が言っても、その者はあくまで芸術家という、現実的ではない一種の変わり者とすれば良い。

そして、さらに念を入れるため、ゲーム機を徹底的に普及させる。
知的な人間も、立派な大人もゲームを楽しむべきであると信じさせるテレビCMも作る。
毎日、長時間ゲームをすると、思考力は見事に消滅する。ゲームは単純なルールの元で単に反射的に反応することが要求され、これほど思考中枢を無視する習慣を付けるための効率的な訓練はない。

さあ、以上で国民の幼児化、無能化は達成できるのだ。後はどうとでも支配できるはずだ。
で、ニッポンという国の状況はどうかね?完全に成功かね?ふむ、確かに!

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