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2007.07.04

すべてを愛することは可能か?

savage geniusの「光の行方」(作詞:ああ、作曲:タクミ、曲:梶浦由記)を聞いていて、気になる歌詞があった。

全てを愛するにはあまりに未完成すぎて

ある意味、分かりやすい言葉と思う。
しかし、これは人間の不幸の根本と言えるほどの大誤解であるのだ。

全てを愛するには、完成されていないといけないのだろうか?
いつ完成するのか?
そもそも、完成する未来なんてあるのだろうか?
全て幻想である。

全てを愛することのできる「完成」が未来に得られるものであるはずがない。
なぜなら、得られるものは失われるものに過ぎず、なんら実体はない。
全てを愛するという究極の属性が実体のないものであるはずがない。
それはいつでもここにあるはずなのである。
全てを愛さないのは、単に、わがままな言い訳に過ぎない。
迷わず、全てを愛するが良い。問題なく可能なはずなのだ。

こんな言い方もできる。
全てを愛さないのもまた完成であるのだ。
全てを愛せないなら、全てのものから関心を引き上げれば良い。
全てに無関心でいることができずに何かを愛するのも未完成である。
人間の欠陥とは、あるものは好きだが、あるものが嫌いだということであり、それが全ての悲惨の原因である。

全てを愛する完成形が例えば神だとしよう。
もし神を信じるなら、神と共にあれば良い。
もし神を信じないなら、自分が神になれば良い。
自分が世界をコントロールしていると思うのなら、世界の一切の責任を負えば良い。
そうでないなら、全てを神にゆだねれば良い。
試してみれば、実に驚くべきことが分かるものである。

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