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2007.06.19

ニートと子供の教育の関係

私は、引きこもりは良いがニートは大問題と思っている。
引きこもりは、自己を深く見つめることにもつながり、大変に良いことかもしれない。しかし、その良さも、仕事をしない限り腐ってしまうはずだ。
引きこもりとニートを同一視する向きもあると思うが、引きこもりでも働いている人はもちろん沢山いるというか、それが当然である。

ところで、なぜニートがこんなに増えたかというと、その根本的な原因は教育である。
本質的には家庭教育であるが、現実的には子供達は異常なほどの時間を学校に拘束されているのだから、学校の責任も大きい。
子供には、小さい時から、遅くとも大学卒業時、通常は二十歳になれば家を出るものであることをしっかり教える必要がある。
いくら二十歳過ぎたからといって、ある日突然に「家を出ろ」と言われてもそれは困るであろう。しかし、幼い頃から言い聞かせれてあれば、二十歳になる前から準備し、ごく当たり前に家を出るであろう。基本的には必要な費用は子供自身がバイトなどで貯めておくべきであるが、まあとりあえず、調度品や多少の費用などの面倒を親が見るのはいいのではないかと思う。しかし、それ以降の援助はあってはならない。子供が成人してから後は、親の金は親自身のために使うべきである。

いい年をして、いつまでも親の家に住んでいるのも確かにおかしいが、これは親も悪い。小さい時から、大人になれば家を出るのが当然と言い、自らも考えていないといけない。親も、子供に身近にいて欲しいと思う気持ちもあるかもしれないが、子供は家を出た方が早く立派になり幸福になるのである。
大人になっても家にいるなら、それは、その家の子供の立場ではなく、あくまで居候である。全てにおいて親が優先される。それまで自分の部屋だったものを取上げられても当然だし、テレビが見たければ自分で購入して見るしかない。また、電話を使うなら、自分で引くべきであろう。
言うまでもなく、食費、部屋代、光熱費は支払う必要がある。早い話、それなら家を出た方が良い。

考えてみれば、大学に入るとき、親に「大学に行かせて下さい」と頭を下げて頼む者がどれだけいるだろう。しかし、そうでないならおかしいのだ。いまどき、国公立大学でも学費は莫大であり、本来は親が楽しむべき金の大部分を使うのだ。
ところが、いまや、「頼むから大学行って」と親が子供に頼むということが異常であることにすら気が付かないようだ。
普通は、子供が少々頼んでも、親はそれを何度も突っぱね、それでも粘って大学に行きたがった時にのみ許可するようなもののはずだ。
大学生はよくバイトするらしいが、稼いだお金を全部自分の小遣いにする者が多いなどは呆れてものが言えない。大学生であれば、少なくとも月3~5万円は稼ぎ、可能であれば授業料を親に返還するのが好ましいが、少なくとも、服や昼食を含めた小遣いは、もはや親に迷惑をかけるべきではないだろう。

現在の若者は甘え過ぎているが、先にも書いたように、ある日突然厳しく放り出されても困るであろう(困るが対応不能とも思えないが)。
やはり、小さい時から、成人すれば親に頼れないことや、家を出て当然であることをしっかり教えておけば、ニートがこんなに増えたりはしないはずだ。
ニートの多くは、親が専用のパソコンやテレビ、あげくゲーム機まで与え、さらになんと小遣いまで渡している場合も多いと聞く。そして、これが続けば、ニートの方もそれが当然と思い、年を取り、自分の老い先も不安になった親が援助を打ち切る話をすると暴力を振るうことも多いようだ。
ニートには、食事と最低限の衣服はまあ仕方が無いとしても、それ以上を与えてはいけない。楽しむためには、自分で金を稼がないといけないことをしっかり教えないといけない。

ニートの職業訓練なども実施するところもあるらしいが、はっきり言って、さほど効果的ではないだろう。実際に働く中での常識や、場の読み方の勘どころが重要であり、訓練で習得したことなど、実際の職場では数十分から数日で身に付く。それどころか、訓練で教わった内容の修正にかえって時間がかかることもある。
どんな職業でも、最初は何もできないので、せめて先輩の使用人として役に立つしかない。期待されるのは当然、頭脳ではなく体力と素直さである。これは、若いうちならちょっとの精神的な抵抗を感じるだけでやれるものであり、逆にいえば、そうやって実体のないプライドをいったん壊す必要がある。しかし、少し年をとれば、もはやそんなことに耐えられなくなる。35歳までまともに働いたことがなければ、もはや終わりと思う。
子供の教育とは、博士や大臣になるために必要なのではなく、当たり前に生きるためにこそ重要である。

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