« 人を鼓舞するもの | Main | 星の王子様 »

2007.04.02

アルビノ

最近、著名な心理学者の著書をきっかけに、アルビノというものについて詳しく知ることができた。
アルビノとは、遺伝子情報の欠損により、先天的にメラニン色素がない人間あるいは動物で、日本語では先天性白皮症という。昔は白子(しらこ)と呼ばれたこともあるが、現在ではあまり使わない。
動物では、シロウサギやシロヘビがアルビノである。尚、ホワイトライオンや、ホワイトタイガーが時々発見されるが、これらはアルビノではなく、白変種という突然変異である。
白変種は、メラニンをもっており、目が黒かったりするが、アルビノは一般に目の脈絡膜にもメラニンがないので、目が赤い場合が多い。

私自身は、もしかしたら気が付かなかっただけかもしれないが、学校の同じクラスや、さらに同じ学校の中にアルビノの子がいた覚えがない。アルビノは2~3万人に1人という稀な存在なので、1つの学校に1人もいなくても不思議ではないかもしれない。
私の姉は、クラスにアルビノの子がいたことが何度かあったというが、色が白く、髪が淡い金髪のようであった以外には普通の子と変わらなかったという。ただ、アルビノはメラニンがない分、紫外線に弱く、目に障害がある場合が多いらしい。

尚、アルビノと間違いやすいものに、尋常性白斑という病気がある。これは、後天的に肌の色素が抜けていく病気で、進行が進めば全身に及ぶ場合もある。この病気は不規則に進行するのが普通で、肌がまだらになる場合が多く、特に子供や若い女性には深刻である。
マイケル・ジャクソンがこの病気にかかっていることは有名で、彼の肌がある時期からどんどん白くなった理由はこれである。マイケルも、ある時期までは、色むらを隠すため黒のファンデーションで誤魔化していたが、進行が進むとやむなく白のファンデーションを使うようになったという。
尋常性白斑は、まずは小さな白の斑点が発見されることから始まると思う。発生率はアルビノよりはるかに高く、白人で2~3パーセントというが、その原因は分かっていないし、確固とした治療法もない。

アルビノにしろ、尋常性白斑にしろ、無知な時代(現代がそうでないとは言えないが)には、恐れの反動の場合もあるが、差別されてきた。動物の場合では、シロヘビのアルビノが神聖視されることもあったが、人間の場合は厳しい状況に耐える必要があった。
しかし、アルビノや尋常性白斑は遺伝子異常や病気であり、これらのことで人を蔑む理由は全くないことから、差別する者が不合理で無知な人間であることは明らかである。
また、日本に来日したマイケル・ジャクソンを見て、「白~い!!」といった歓声を本人の前で上げた者がいたらしいが、マイケルが日本語が分からないにせよ、やはり恐ろしい無知であり、恥ずかしいことであろう。

現代のアニメでは、髪や目の色に現実的でない彩色をすることが多く、いまやそれが不自然に見えないくらいだ。この中で、人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の歴史的ヒロインである綾波レイ(14歳)は、赤い瞳と淡い青の髪で、色白であることから、一部のファンの間でアルビノであるとされ、レイは美少女であるから、アルビノを美的に認識する場合もあると聞くが、綾波レイは特にアルビノとの設定はないらしい。
このように、アルビノについてよく知りもせずに、たとえ美的な意味にせよ無思慮にアルビノを考えることも非常に良くない。例えば、ガンという病気は、同情すべきものであったとしても、それを煩う人間はいかなる意味においても、ガンという病気で評価されるべきでないのと同様、アルビノに良いも悪いもないのである。

|

« 人を鼓舞するもの | Main | 星の王子様 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference アルビノ:

« 人を鼓舞するもの | Main | 星の王子様 »