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2007.03.05

1億もらったらどうする?

「1億円もらったらどうする?」なんて質問に対する回答を1度くらい考えたことがあるかもしれない。
これは、もちろん、相応のサービスの対価としてではなく、宝くじに当たるなど、労せずして得られた場合という前提であろう。
言ってみれば、働き以上のものを得たということであり、たまたまその額が多かったということだ。しかし、1億とまではいかなくても、似たようなものはザラにある。
例えば、サラリーマンでは、労働以上の給料を得ている場合も珍しくはない。特に、新人時代は、会社に利益を与えないので、まさに「もらっている」だけである。
ベテラン社員でも、仕事もできないのに会社の情けでクビにもならずに給料をもらっている場合もあるだろう。
これは権利でもあるが、学生期までは自分で生計を立てる必要はない。
成人しても養ってもらっているニートもかなりいると聞く。

こう考えると、改めて「1億もらったら」と聞くまでもないように思う。
だが、実際にこの質問を受けると、豪華なレジャーや趣味などの娯楽に使うか、あるいは貯金とかの回答が圧倒的と思う。

ところで、新渡戸稲造の有名な「武士道」という著書がある。
特権階級である武士は、自ら田畑を耕したり、製造・販売に携わらなくても生活が保証される。戦国時代であれば、敵から領民を含め国を守るという大儀があるので、それも当然と思われたかもしれないが、徳川の世になり、戦争もほとんどなくなると、「ただもらっている」という状況になる。これではニートと変わらない(笑)。
実際、武士の方でも後ろめたかったのである。そこで、武士達は、「せめて立派な人間であろう」と思った。これが武士道であると新渡戸は言う。

では改めて、1億もらったらどうすれば良いのであろう。
最も良いのは返してしまうことだ。だが、それができず、自分のものにしたいなら、せめて立派な人間になることを心がけてみたいものである。

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