« 暖冬に想う | Main | 微妙 »

2007.03.14

似非科学に悩まされる

「似非(えせ)科学」という言葉をご存知だろうか?
「似非」とは、「似てはいるが本物ではない」という意味で、「似非医者」「似非文化人」という言葉が使われる。
「似非科学」とは、科学のようであって科学でないもので、簡単に言えば、コジツケ科学とかデタラメ科学である。いかにも科学的であるような宣伝をして、実は科学的根拠がほとんどないものである。代表的なものでは、超常現象、超能力、幽霊、霊能力、宇宙人、UFO、超光速航法などのSFの世界のことを、科学で解明したとか、科学で応用し実用化するとかいったものがある。そして、それらの科学が、認められないのは、現在の科学レベルが低いからであり、自分達は新しく飛躍的に進歩した科学を得ることができていると主張する場合も多い。
似非科学には、明らかにデタラメと分るものも多いが、それを言う者が医者で、専門用語を並べてそれらしく語ったり、誰もが知っているようなロボットペットの開発者で、CDを発明したスーパー技術者にして某大企業の重役とかになると、コロっと騙されることがあまりに多い。

UFO研究家で名高い矢追純一氏は、大手金属工業会社のテレビCMに出演し、「矢追さん、UFOって何で出来ているの?」という子供の声の質問に、正確な返答は私も憶えていないが、地球上にない特殊な素材とかなんとか答えていたのではないかと思う。しかし、そもそも、UFOが地球に飛んできている証拠など絶対にない。UFOだけであれば、「来てるかもしれないじゃないか?」と言う方もいるだろう。しかし、太陽系の惑星で地球以外に知的生命が存在することはどうやらなさそうであるし、一番近い太陽系まで3~4光年もの距離があるのだから、普通に考えれば来ていない。この場合、3~4光年を飛行することの難しさが理解しにくいほど、その可能性を否定しずらいというわけであろう。では、とりあえずUFOは置いておいて、矢追氏の別の主張を見ると、動物は、死ぬと霊界に瞬間移動するというものがある(笑)。それが証拠に、カラスやハト、スズメの死体が滅多に見れないことの不思議を主張する。すると、多くの人が「そういえば・・・」とあっさり信じてしまう・・・だろうか?(笑)世の中には、嫌になるほどカラスの死体を処理している人もいるのだが^^;;(ちなみに、飼い犬や飼い猫は、本来の霊的能力を無くすので死体が残るらしい)

最近知った似非科学では、ある医者の方が主張するものだが、白人のルーツは黒人のアルビノ(白子)であるというものがあった。アルビノとは、メラニン色素を持たない疾患で、当然、全身真っ白(血液などの影響でピンクがかってはいる)である。古代は、人類は全て黒人であったが、その中に生まれたアルビノどうしで子供を作るうちに白人になったというものである。これを言ったのが皮膚科の医師であるから始末が悪い。なんでも、魚のアルビノには、アルビノどうしを交配させてアルビノに固定することが可能らしい。
しかし、2~3万人に1人というアルビノがどうやってアルビノ民族を形成するまでになるのか?また、人類発祥の地アフリカで、紫外線に弱いアルビノが古代にどうやって生存できたのかの説明はない。そもそもが、白人とアルビノは全く違う。
古代人の肌の色が黒か褐色かは分らないが、当然ながら、寒冷な地に移住した後で、色素を減らして白人になったと考えるのが自然である。尚、有色人種にも、色素を減らす能力のない遺伝子を持つ民族が存在することから、エスキモーのイヌイット族のように、褐色の肌のまま寒い場所に住む民族はいるが、褐色の肌は寒冷地の生存に不都合はない。ただ、これが黒人の場合は、メラニン色素過多で紫外線の吸収が必要なビタミンD3の生成ができず、例えばクル病になる可能性が高い。
この白人=アルビノ説を唱える医師は、著名な心理学者カール・グスタフ・ユングは超能力者であると断言し、自らも超能力を獲得すると宣言していた怪しい医者である。気エネルギーなどというものを平気で持ち出し、その大きさをなぜか+20から-20までの数値で示す。私の予想では、これは波動測定装置という似非科学の測定器が示す数値ではないかと思う。波動測定装置には、-20~+20で測定するものと、-21~+21の数値を使うものがある(互いに関係のない複数の装置があるのだ)。波動測定装置の販売先は医者が多く、数百万円から1千万円以上のものもある。この装置を普及させたのは、「水からの伝言」で最近また復活してきた江本勝氏であるが、この装置を分解して、そもそも、その+いくらとかのパネル自体が、装置の回路と接続されていないなど、何かを測定する機能など全くないことがバラされていた報告をネット上で見たことがあるし、江本氏の謝罪文も見たことがある。もし、それが事実でないなら、当然、江本氏は法的手段に出ているはずである。(内緒だが、エレクトロニクス技術者による装置解析の報告を私も聞いたことがあるが、そんな説明を聞くまでも無いオカルト装置であると思う)
波動測定装置や波動が、なにやら分らないながら世間に普及したのは、著名な経営コンサルタントの船井幸雄氏の宣伝の影響が大きいらしいが、船井氏は、波動について自信たっぷりに語っていたのが、上記のようなイザコザがあってからは波動に関して、実におとなしくなったように思われる。コーヒークリームで有名なめいらくグループの代表である日比孝吉氏の著書「波動を知って100歳を得よう」の推薦文では、「まだ研究段階のことなので、各自判断して欲しい」といった逃げ腰の文章になっていたのがおかしい。
(尚、めいらくグループでは、いまでも波動測定装置による品質管理を行っているらしい)
よく、電磁波防御グッズの効果の説明に、「波動測定装置で測定し、良好な結果が出ています」と書かれていた(いまでもある?)。その波動測定装置が何の意味もないデタラメであるのだ。そもそもが、それを見て「波動測定装置って何?それって、信頼できるの?」といったことが浮かばないといけない。

ところで、これら似非科学を扱う上で必要なことをどうしても伝えたい。
それは、「法外な主張をする側が、その主張を証明する必要がある」ということである。
よく、似非科学を主張する者には、「私の説が嘘だと証明できるものなら証明しなさい。それができないなら、私の説は否定されない」という、馬鹿げた態度を見せる者が多い。
法外な主張の否定の証明などできるはずがない。
例えば、10本脚のハエが存在するという主張があれば、主張者側がその存在を証明しない限り、そのようなものは存在しないとして良い(当たり前だ)。もし、そんなものがいないことを証明できないなら、10本脚のハエが存在することになるから、世の中、どんな馬鹿げた主張もまかり通ることになる。
超能力やUFOの存在の証明は、実をいうと1つとしてないのである。よって、夢のない話で申し訳ないが、これらはやはり存在しない。

|

« 暖冬に想う | Main | 微妙 »

Comments

なんて素敵な思考なんだ!!!
君と付き合いたい!デートしたい。

いや何と言うかひと目でいいから
講演とか聴いたら絶対 惚れる!!。

萌え。

Posted by: luna | 2007.03.15 09:14 AM

私は萌える方が好きですね(笑)。

Posted by: Kay | 2007.03.18 04:50 PM

The comments to this entry are closed.

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 似非科学に悩まされる:

« 暖冬に想う | Main | 微妙 »