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2007.02.03

記憶の嘘

これまでに何度映像化されたか知れない、筒井康隆さんのSF小説「時をかける少女」で、未来人ケン・ソゴルは深町一夫という普通の中学生になりすましていた。
二人だけで暮らしていた老夫婦の深町夫妻に、自分が孫であるという記憶を植え付けてその家に入り込み、また、学校の先生や生徒達、近所の人たちにも、自分がもともと深町家にいたと思い込ませた。
このように、「偽の記憶」を植え付けるという手法は、かなりポピュラーなものだ。
昭和アニメ「魔女っ子メグちゃん」では、メグは元魔女のマミにより、マミの家族である神崎家の人たちに、魔法でメグがこの家の長女であると思い込ませた。
また、「美少女戦士セーラームーン」でも、セーラームーンこと月野うさぎの(未来の)娘であるちびうさ(母親と同じうさぎという名前)を従妹と家族に思い込ませることで、その家で生活した。
逆に、忘れるというものもある。
深夜アニメ(妖しい響きだ^^;)の名作「神無月の巫女」では、姫子と愛し合った千歌音(両方女の子ね^^;)の存在が消去され、千歌音はもともとこの世に存在しなかったことになる。

ところで、こういった話が荒唐無稽かというと、そうでもない。
催眠術を使えば、自分の家族を他人と思わせたり、または、逆に赤の他人を家族と思わせることも可能と思う。(よほど巧妙でないと、長期間、そう思わせることは難しいと思うが)

では、あなた自身の記憶というのは、本当に正しいのだろうか?
あなたのきょうだいは、本当のきょうだいであろうか?あるいは、親は?子は?夫、あるいは妻は?
本当は、ついさっきマインドコントロールされて、昔からのきょうだい、親、子、夫、妻と思い込まされただけではないのか?
実は、間違いなくその通りなのだ。
夢の中のことを考えて欲しい。あなたが男性で、夢の中で堀北真希が妹だとしても、あなたは彼女にサインを求めたり、大喜びしたり、いきなり○○○(自粛)したりはすまい。
ごくあたりまえに「真希~、今日は部活あるのか~?」とか言うのである。
「うつつ」も全く同じである。心が作り出した幻想である。
もちろん、夜の夢同様、うつつも目覚めることができる。では、目覚めた時、何が起こるか?「爆発」である。心は解放され、うつつは完全に夢として扱われる。

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