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2007.02.16

太陽の芸術、月の芸術

この世で苦労しない方法は、夢の中で苦労しない方法と同じだ。
そもそもが、夢と目覚めに何らの違いもない。

昨夜の夢は金色 幼い頃に遊んだ庭
佇むあなたの元に 走って行こうとするけれど
もつれて もつれて 涙 枕をぬらすの
(「時をかける少女」より 詩・曲:松任谷由実)

この歌に表現された者も、愚かにも人生で苦難を味わう罠にはまっている。
夢も人生も、何ら悪いものではない。ただのショーである。
問題は、夢の中のある部分が好きで、ある部分が嫌いであることだ。
これが全ての苦悩や不幸を生む。
正しい態度は、全てを愛するか、全てに無関心でいることである。
クラスのA子は好きだがB子は嫌いという者は必ず不幸だ。
好みの食べ物に大いに惹かれるのに、嫌いな食べ物があるから食事が憂鬱なのである。
学校や会社などの中で、気の合う仲間がいるのに、どうしても嫌な人間がいるという場合、悲惨は避けられない。
嫌いなものを好きになるのは難しいかもしれない。なら、全てに無関心であれば良い。
昔から、3無主義とかいって、「無関心」「無感動」「無責任」が若者の悪しき傾向のように言われ、無関心も欠点のように思われているかもしれない。しかし、本当は特定のもの以外に無関心であるから良くないだけであり、全てに無関心であれば実は良い。
こう言う者もいるだろう。
「打ち込むべきことに無関心であるべきでない」
野球選手が野球に無関心だったりすることはあり得ないという発想である。
関心があるからといって、その分野で成功しないわけではない。だが、苦難は避けられない。

先の「時をかける少女」であるが、彼女が夢に見た「あなた」は、おそらく彼女が愛する人である。しかし、彼女が「あなた」に無関心になれば、走っていこうともしないし、足がもつれることもない。結果として、涙を流すこともないだろう。

マザー・テレサは、「他人への無関心が罪である」と言った。それは正しい。
しかし、本当は「他人に無関心で、身内や仲間に関心がある」ことが罪なのである。
全てに無関心であれば、行為者であるという自覚なく、正しいことを行うようになる。

幸福の秘訣は太陽のようなるか、月のようになるかである。
分け隔てなく、与えに与えるか、あるいは、やはり分け隔てなく静かに接するかである。
芸術にも、恐いほど与える芸術もあれば、無色透明な芸術もある。前者がピカソやゴッホや岡本太郎なら、後者は円空や晩年の池田満寿夫と思う。

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Comments

おもしろい意見ですね。
自分が無関心だとしても そうもいかない人のほうが圧倒的ですから。
そこはバランスよくいけばいいのですが。
物事の好き嫌いは さほど不幸は呼ばない気がします。
対象は モノですから。
ただ 人間関係において、興味のある人に下手にのめり込む、
もしくは逆の 興味の無い他人にのめりこむ、おいかける。

私は その不幸を生み出すかもしれないと かかれました、
好きな人たちだけと関わりたい、嫌いな人間とは離れたい、と
切に思うタイプです、プライベートは特にそうじゃないでしょうか。
それが 不幸を呼ぶとも思わず、それこそ 最も人が
幸せだと 感じることだと思いますよ。

幸せそうな顔をしている誰かは、やはり好きな人、ものに
どれだけ多く囲まれているか、につきる気がするのです。

だから 嫌いなものがあったとしても離れればそれだけで
幸せそうですね、見てるとそう思いますよ。

Posted by: 通りすがりん | 2007.02.23 09:03 PM

通りすがりさん・・・というのはポピュラーな匿名ハンドルですね。
いろいろコメント下さりありがとうございます。

私は、あまり世間知のことは考えていないように思います。
世間知は世間知でいくらかは熟練しており、世間では全く苦労せずに生きております。

私にとっての幸福とは、周りにいる人に影響されません。
どの人が、いても良し、いなくて良しです。
他人の評価も全く関係ありません。
さらにいえば、自分の心のあり方も関係ありません。

過去の習慣から、まだ人の好き嫌いはあります。
しかし、特に好きな人と関わりたいとか、嫌いな人を遠ざけたいとも思いません。
それに、こういうことは自分の自由になるものでもありません。

まあ、だいたいがこんな考えのやつです^^;

Posted by: Kay | 2007.02.24 04:46 PM

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